リゼット様の洗礼と装備相談
「ふう……やっと着いたわね!」
ジュリエットの門番を突破し、ようやくエキドナ屋敷へと入ったキシリア。
頭の上には黒猫のキャリー。両手にはお土産の袋。
屋敷の皆へのどら焼きに、警備を担当するコボルトたちへのお菓子。準備は万端だ。
そして、何より――。
「ようやくマドカに直接会えるわね!」
キシリアが楽しみにしていた再会も、もう目の前だった。
「ふふっ。こちらですわ、キシリアさん。リゼット様もお待ちですわよ」
案内役のアナスイにそう言われ、キシリアはぴんと背筋を伸ばした。
「そ、そう! リゼット様にもお会いできるのよね!」
これまで配信や周囲の話で聞いてきた、リゼットという人物。
王様にも遠慮なく物を言い、気に入らない相手には魔法をかけ、何百年も生きている大賢者。
しかも、エキドナを率いる怠惰の大陸の勇者でもある。
怖い人だとは聞いている。
それでも、誰にも媚びず、自分の信念を貫く姿には興味があった。
「ふふん……私だって勇者なのよ! 相手がどれほどすごい人でも、堂々と挨拶してみせるわ!」
『おっ、キシリア様、気合い十分!』
『リゼット様との初対面、ついに来たか……』
『その自信がいつまで持つか見ものだなw』
「最後の人! 私は何も間違ったことは言っていないでしょう!?」
そんなやり取りをしながら、キシリアは案内された部屋の前に立った。
アナスイが扉を開く。
そこにいたのは、落ち着いた佇まいの女性だった。
美しい銀髪。整った顔立ち。そして、こちらを見つめる静かな瞳。
その姿には、これまで聞いていた数々の逸話に負けないほどの存在感があった。
「……!」
キシリアは思わず息を呑んだ。
この人が、リゼット。
エキドナを率いる大賢者にして、怠惰の大陸の勇者。
そして、その隣には見覚えのある少女がいた。
「あっ、キシリアさん! いらっしゃい!」
ぱっと笑顔になったマドカが、キシリアに手を振る。
「マドカ!」
キシリアの顔も、一気に明るくなった。
「久しぶり……って、直接会うのは初めてだったわね! ようやく会えたわ!」
「うん! 私も会えるのを楽しみにしてたよ!」
マドカは嬉しそうに笑った。
「キャリーも一緒なんだね! かわいい!」
「でしょう? 私の新しい家族よ! 名前はキャリー。私の名前と少し似ているの!」
「ほんとだ! キシリアとキャリーかあ。いい名前だね!」
「ふふん! そうでしょう!」
キシリアは満足げに頷いた。
緊張していた気持ちも、マドカの笑顔を見ているうちに少しずつほぐれていく。
だが、忘れてはいけない。
今日の目的は、マドカに会うことだけではないのだ。
キシリアは改めて、リゼットへと向き直った。
「は、初めまして! 嫉妬の勇者キシリアよ! 直接お会いするのは初めてですね! どうぞよろしく!」
緊張しながらも、精一杯の笑顔で挨拶する。
ところが。
「二分ね」
「……え?」
リゼットは淡々と告げた。
次の瞬間。
「ぐっ……!?」
キシリアの身体に、凄まじい圧力がかかった。
「な、何するのよ……!?」
腕が動かない。
足も動かない。
身体の自由が、完全に奪われていた。
頭の上にいたキャリーも驚いたように耳を立てる。
「わ、私の身体が……!?」
キシリアは必死に力を込めた。
しかし、動かない。
まるで見えない巨大な手に全身を押さえつけられているかのようだった。
『えっ!?』
『始まったwww』
『初対面からいきなり!?』
『リゼット様、挨拶の途中なんですがw』
『キシリア様、頑張って!』
「ちょ、ちょっと! いったい何なのよ、これ……!」
キシリアは歯を食いしばった。
勇者として、これまで数々の強敵と戦ってきた。
魔力で相手の動きを封じる技術だって知っている。
だが、これは次元が違う。
抵抗しようとすることすら難しいほどの圧力。それも、リゼットは特別に構えた様子もなく、ただこちらを見ているだけなのだ。
(な、何なの、この魔力……!?)
キシリアの額に汗が浮かんだ。
(私の身体を、こんな簡単に押さえつけるなんて……いったい、どれだけの人がこんなことをできるのよ!?)
勇者としての誇りが、目の前の相手との圧倒的な差を突きつけられていた。
それでも、キシリアは何とか顔を上げる。
「あなた……! 初対面の相手に、いきなり何を……!」
「あなた?」
リゼットは静かに首を傾げた。
「約束の時間から遅刻しているのよ」
「……え?」
「二分」
リゼットは、もう一度告げた。
「遊びすぎじゃないかしら?」
「…………は?」
キシリアは、理解が追いつかないという顔をした。
『二分の遅刻www』
『理由、それだけ!?』
『いや、リゼット様にとっては大事なことなのかもしれない』
『初対面の挨拶より先に遅刻を指摘される勇者w』
「ま、待ちなさいよ! 私、ちゃんと屋敷に向かって……!」
「ええ。向かっていたのでしょうね」
リゼットは表情ひとつ変えなかった。
「けれど、約束の時間は決まっていたわ。あなたが途中で何をしていたかは、私には関係ないのよ」
「うっ……!」
キシリアは言葉に詰まった。
確かに、ゴールに到着してから、いろいろな場所に寄った。
エキドナ館で武器や防具を眺め、くじを引き、猫カフェにも行った。
キャリーをお迎えし、お土産も買った。
……楽しかった。
とても楽しかった。
だが、その結果として約束の時間に二分遅れたのも事実だった。
「そ、それは……!」
「遊びに来たことを責めているわけではないわ。けれど、約束をしたのなら、その時間は守りなさいな」
リゼットの声は、相変わらず静かだった。
怒鳴っているわけでもない。
威圧的な言葉を並べているわけでもない。
それなのに、キシリアは身動きひとつ取れなかった。
マドカも、さすがに苦笑していた。
「お姉ちゃん、キシリアさんは初めて来たんだから、いろいろ見て回りたかったんだよ」
「それなら、なおさら時間を考えて行動するべきでしょう?」
「……それはそうだけどさ」
マドカも、そこは否定できなかった。
「キシリアさん、ごめんね。お姉ちゃん、約束の時間には厳しいんだ」
「マドカが謝ることじゃないでしょう!?」
キシリアは思わず声を上げた。
「私が遅刻したのは事実なんだから!」
「そうね。そこはあなた自身が反省するべきところよ」
リゼットはさらりと告げた。
「ま、またそうやって……!」
キシリアは悔しそうに唇を噛んだ。
目の前の女性は、確かに恐ろしい。
けれど、ただ理不尽に力を振るっているわけではないことも、何となくわかってしまった。
だからこそ、言い返す言葉が見つからない。
「……わかったわ。遅刻したことは謝るわ。ごめんなさい」
キシリアがそう告げると、リゼットは少しだけ目を細めた。
「そう。なら、次から気をつけなさいな」
その瞬間、身体にかかっていた圧力が消えた。
「っ……!」
キシリアはよろめきながらも、何とか姿勢を立て直した。
キャリーも頭の上で体勢を整え、再び丸くなる。
「……はぁ、はぁ……」
キシリアは自分の腕を動かし、足を踏みしめてみた。
自由に動く。
それだけのことが、今は信じられないほどありがたかった。
「……すごいわね」
思わず、そんな言葉が漏れた。
「あなた、本当に……とんでもない人なのね」
リゼットは淡々と答える。
「そうかしら?」
「そうよ! 普通、初対面の相手を魔法で押さえつけたりしないでしょう!?」
「遅刻しなければ、こんなことにはならなかったわよ」
「うっ……!」
キシリアはまたしても言葉に詰まった。
『正論で逃げ道を塞ぐタイプwww』
『キシリア様、二分で教育完了』
『でも、遅刻を謝ったらちゃんと解除してくれたな』
『これがリゼット様流の時間管理……?』
マドカは、キシリアの様子を見ながら笑った。
「まあまあ。立ち話もなんだし、座ろうよ! お土産も持ってきてくれたんでしょ?」
「あっ、そうだったわ!」
キシリアは、はっとして両手の袋を持ち直した。
「これ! 屋敷の皆へのお土産よ! マドカがデザインしたどら焼きを買ってきたの!」
「わあ、ありがとう! いろんな味があるんだね!」
「ええ! あんこにクリーム、イチゴ、リンゴ! 私もイチゴを食べてみたけれど、とってもおいしかったわ!」
「ほんと? 気に入ってくれてよかった!」
マドカは心から嬉しそうに笑った。
「それと、こっちは警備コボルトのみんなへのお菓子よ。ジュリエットに渡そうとしたら、勤務中だからって受け取ってもらえなかったの!」
「あははっ! ジュリエットらしいね!」
「まったく、真面目なんだから!」
そう言いながらも、キシリアの表情はどこか楽しそうだった。
「でも、ちゃんとアナスイに預けてきたわ。仕事が終わったら、みんなで食べてもらうの!」
「うん! きっと喜ぶよ!」
リゼットは二人のやり取りを眺めながら、どら焼きの袋に目を向けた。
「お土産まで用意してきたのね。ありがとう。あとでいただくわ」
「ええ! ぜひ食べてちょうだい!」
キシリアはようやく胸を撫で下ろした。
初対面早々、魔法で動きを封じられたときはどうなることかと思ったが、話そのものはできそうだ。
何より、マドカがそばにいてくれる。
「……ふふっ」
キシリアは小さく笑った。
「やっぱり、会いに来てよかったわ。あなたたちとは、一度ちゃんとお話ししてみたかったのよ」
「そう」
リゼットは短く答えた。
「では、今度は時間どおりに来なさいな」
「……はい」
「お姉ちゃん、そこはもう許してあげようよ!」
マドカが笑うと、リゼットも小さく肩をすくめた。
「反省しているなら、それでいいわよ」
キシリアは改めてリゼットを見た。
怖い。
間違いなく怖い。
けれど、それ以上に興味が湧いてきていた。
これほどの実力を持ち、王にさえ遠慮しない女性。
そんな人が、いったい何を考え、何を大切にしているのか。
「……ねえ、リゼット様」
「何かしら?」
「あなたとは、いろいろお話ししたいことがあるの。今日はよろしくお願いするわ!」
「ええ。こちらこそ」
リゼットは静かに微笑んだ。
こうして、嫉妬の勇者キシリアと、怠惰の大賢者リゼットの初対面は、挨拶よりも先に遅刻の指摘から始まった。
わずか二分。
たった二分の遅刻だった。
しかしキシリアは、その二分で思い知らされた。
エキドナを率いる大賢者は、噂どおりの規格外だったのだ。
「それで、今日はお願いがあって来たの!」
ひとまず挨拶を終え、席に着いたキシリアは、さっそく本題を切り出した。
「私の装備について相談したいのよ!」
「装備?」
リゼットが尋ねると、キシリアは勢いよく頷いた。
「そう! まず、武器はレイピアなんだけど、素材の変更を頼みたいの!」
キシリアは持参したレイピアを取り出した。
黒い刀身に、赤い装飾。
黒髪と赤い瞳、黒と深紅を基調としたドレスに合わせた、彼女らしい意匠の武器だった。
「今使っているのはミスリル製よ。普段の戦闘なら問題ないんだけど、嫉妬の上級ダンジョンだと、どうにも切れ味が悪くなってきて……それに、刃も欠けやすいのよ。ちゃんと手入れはしているのだけど」
リゼットはレイピアを受け取り、刃の状態を確かめた。
その表情から、先ほどまでのからかうような雰囲気が消える。
「ふむ……ミスリルね」
「そうなの! 今の素材が悪いわけじゃないと思うのだけど、奥へ進むほど敵も強くなるでしょう? このままだと、ちょっと不安なのよ」
「ミスリル自体は充分な素材よ。通常の冒険なら、そう簡単に不足するものではないわ」
リゼットは刃を傾け、光の反射を確認した。
「けれど、あなたの言うとおりね。嫉妬の上級ダンジョンの奥地まで考えるなら、さすがに心もとないでしょう。敵の硬度や魔力への耐性によっては、刃の消耗も大きくなるわ」
「でしょう!? やっぱり、素材を変えたほうがいいわよね!」
「素材の候補はいくつかあるわ。実際にどこまでの性能を求めるのか、それに合わせて選ぶ必要があるけれど」
「さすがリゼット様! 話が早いわ!」
キシリアは嬉しそうに身を乗り出した。
「それから、防具なのだけれど……」
彼女は今度こそ自信満々に胸を張った。
「私は基本的にドレスで戦闘しているの! ほら、このドレスよ! かわいいでしょう?」
黒と深紅を基調としたゴシック調のドレス。
薔薇の髪飾りに、赤い宝石。優雅さと華やかさを兼ね備えた、キシリアらしい衣装である。
本人もかなり気に入っているらしく、少しばかり得意げだった。
リゼットはドレスを眺めた。
そして、あっさりと言った。
「それ、ほとんどエンチャントがかかっていないわね」
「…………え?」
「そんな装備で大丈夫?」
「えっ、ええっ!?」
キシリアの笑顔が固まった。
「ちょ、ちょっと待って! このドレス、ちゃんと国の魔法使いにエンチャントをかけてもらったのよ!?」
「確かに、エンチャント自体はしてあるわ」
リゼットはドレスの装飾に指先を近づけ、魔力の流れを確かめる。
「でも、下級程度のモンスターにしか効果がなさそうね。防御力の補強も、魔法への耐性も、かなり弱いわ」
「そ、そんな……!」
「この程度なら、街の外で普通の魔物と戦う分には、多少の助けになるでしょうね。けれど、上級ダンジョンの奥地で使う装備としては心もとないわ」
リゼットは淡々と評価を続けた。
「魔力の通し方も雑だし、付与されている効果同士の組み合わせもよくない。これでは、素材の性能を充分に引き出せていないわね」
「ざ、雑……?」
「ええ。雑な仕事ね」
「そ、そんな……!」
キシリアは自分のドレスを見下ろした。
お気に入りの衣装である。しかも、国の魔法使いに頼んで、きちんとエンチャントまで施してもらったものだ。
それを、目の前の女性はほんの少し確認しただけで、あっさりと切り捨てた。
「で、でも! 今までこれで戦ってきたのよ!? ちゃんと防御魔法だって使えるし、今まで大きな問題もなかったわ!」
「今まで問題がなかったことと、装備が充分であることは別の話よ」
リゼットは少しも表情を変えなかった。
「あなた自身の実力で補っていた部分もあるのでしょうね。でも、それを装備の性能と勘違いしてはいけないわ」
「うっ……!」
「強い人ほど、自分の装備の欠点を見落としやすいものよ。自分が耐えられるから問題ない、自分が避けられるから問題ない。そうやって、装備を改善する機会を逃してしまうの」
キシリアは反論しかけて、口を閉じた。
確かに、今まで大きな問題が起きなかったのは、自分の実力があったからかもしれない。
しかし、それでも。
「……じゃあ、私のドレスって、そんなに駄目なの?」
「見た目は悪くないわよ」
「本当!?」
キシリアの顔がぱっと明るくなる。
「ええ。あなたの好みもわかるし、戦闘時に動きやすい形を選んでいるのでしょう? そこは問題ないわ」
「そ、そうよ! このドレス、デザインにもこだわっているんだから!」
「だからこそ、惜しいのよ」
リゼットはドレスを見つめたまま続けた。
「見た目を変えずに、必要な性能を持たせればいい。防御力を上げるために、わざわざ重たい鎧を着る必要はないでしょう?」
「……!」
キシリアの目が輝いた。
「つまり、このドレスをもっと強くできるってこと!?」
「素材と付与する魔法を選び直せばね。見た目を維持したまま、今よりずっと実戦向けに仕上げられるはずよ」
「やったぁ!」
キシリアは思わず両手を握りしめた。
「よかった……! 私、このドレスが気に入っているから、できれば着替えたくなかったのよ!」
「それなら、最初からそう言えばよかったのに」
「だって、かわいいでしょう!?」
「ええ、かわいいわね」
「……っ!」
予想外に素直な肯定を受けて、キシリアは一瞬言葉を失った。
「そ、そうでしょう!? やっぱり、わかる人にはわかるのね!」
マドカは二人のやり取りを見て、くすくすと笑った。
「キシリアさん、本当にそのドレスが好きなんだね!」
「当然よ! 見た目も大事なんだから!」
「うん、わかるよ! お気に入りの服で戦えるなら、そのほうが嬉しいもんね」
「でしょう!?」
キシリアは勢いよく頷いた。
「マドカ、あなたは話がわかるわね!」
「えへへ、ありがとう!」
『褒められた瞬間に復活したwww』
『リゼット様、欠点は容赦なく指摘するけど、良いところはちゃんと認めるんだな』
『キシリア様、ドレスを褒められて元気になったw』
『問題はデザインじゃなくてエンチャントだったか』
「ただし、今のまま上級ダンジョンの奥へ進むのは勧めないわ」
リゼットはレイピアをテーブルの上に置いた。
「武器も防具も、きちんと見直したほうがいいでしょうね」
「うん。お姉ちゃんがそこまで言うなら、相当なんだと思う」
マドカも真剣な表情で頷いた。
「キシリアさん、せっかく相談に来たんだから、ここでしっかり調整してもらおうよ!」
「ええ! 私もそのつもりよ!」
キシリアは真剣な顔で答えた。
リゼットは、二人を見てから説明を続ける。
「まずは武器の素材を選ぶ。それからドレスの防御性能と魔法耐性を調整する。必要なら、攻撃を受け流すための補助効果も検討しましょう」
「お願いします! 私、もっと奥まで攻略したいの!」
キシリアは力強く頭を下げた。
先ほどまで自信満々に自分のドレスを自慢していた彼女だったが、今はリゼットの言葉を一つも聞き逃すまいとしている。
「ふふ。いい心がけね」
リゼットは、ほんの少しだけ口元を緩めた。
「せっかく自分の実力で戦えるのだから、装備にもそれに見合った仕事をさせてあげなさい」
「……はい!」
キシリアは力強く頷いた。
マドカも嬉しそうに笑った。
「これで装備がもっと強くなったら、攻略も楽しくなりそうだね!」
「そうね! 今から楽しみだわ!」
キシリアは自分のレイピアとドレスを見つめた。
お気に入りのデザインはそのままに、武器も防具も強くできる。
これほど嬉しい話はない。
「ふふん! 嫉妬の勇者キシリア、ここからさらに強くなってみせるわ!」
『おお、いい目標だ!』
『装備更新、楽しみだな!』
『キシリア様モデルの装備も見てみたい!』
『まずは素材選びからだね!』
「ええ! 期待していなさい!」
キシリアは堂々と宣言した。
こうして、嫉妬の勇者キシリアの装備相談は始まった。
それは単に武器と防具を強化するだけではない。
自分の戦い方を見直し、次の高みへ進むための、大切な一歩になるのだった。




