泊れば?
「さて、まぁ詳しいことは後で話せばいいわ」
リゼットが二人を見る。
「ムサシとガイル、あなた達は宿はどうするの?」
「それがですなー。今夜はまだ取っておらんのです。」
「ええ、いつ帰るか分からないので、連泊はやめておこうということでして」
「へー! じゃあムサシとガイルは男子寮にしばらく泊まったら?」
マドカが楽しそうに言う。
「みんなも剣の話したいでしょ?」
「弟子ではないのですが、よいのでしょうか?」
「俺はその刀が気になるな」
エレノアも頷く。
「私も剣のお話を聞いてみたいです」
「ははは! ガイルよ! 弟子に候補がいっぱいできたな!」
「これは私も負けていられませんね」
「ふ、もう負けたではないか!」
「リゼット様、お世話になってもよろしいので?」
「好きなだけいればいいわ。ただ、前もって言ってある通り、今エキドナはとても忙しいのよ」
「そうですね」
エレノアが頷く。
「ヒロバトの販売、劇の製作、配信、素材集め。いくら時間があっても足りませんね」
「でもさ!毎日じゃなくても、時間がある時にでも刀の修行したいよ?」
「確かにワシもマドカと試合を……」
「そうね。ヒロバト置いておくから、幻影マドカと遊んでなさいな」
「おお!」
「それと、今のあなただと余裕でしょうから、ガイルと最難関ダンジョンと呼ばれているところをクリアなさい」
「ほほう。面白いのですかな?」
「昔の時代に比べれば、ぬるいわね」
「では、マドカが空くまでは暇つぶしと行きましょうかな」
「師よ。配信でダンジョンのことを調べましょう!」
「じゃあ私はムサシの弟子! よろしくね!」
「なんかマドカが取られた気がするわね」
リゼットが小さく呟いた。
「ふははは! 弟子はワシのものですな!」
「私の弟子なんだけど?」
「お姉ちゃんの弟子でもあるよ!」
「それなら問題ないわね」
「問題ないんだ……」
ガイルが苦笑した。




