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落内円は落ちている  作者: 七風


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ティニア レスバする

### ティニア、リスナーとレスバする


「はーい、今日もティニアちゃんの配信始まるよー!」


 画面の前で、妖精の少女がにっこり笑う。


『待ってた』


『今日もかわいい』


『ティニアちゃんしか勝たん』


「ふふーん。当然でしょ?」


『自分で言うなw』


「だって本当だもん」


『自称』


「は?」


 ティニアの笑顔が止まった。


『自称かわいい妖精』


「……誰?」


『俺』


「お前か」


『はい』


「じゃあ、ちょっと表出なよ」


『妖精に表とかある?』


「あるよ!」


『どこ?』


「……」


 ティニアが画面を睨む。


「なんか今日、こいつムカつく」


『効いてて草』


「効いてないし!」


『めっちゃ効いてるじゃん』


「効いてないって言ってるでしょ!」


『顔真っ赤じゃん』


「妖精は元々こんな色なの!」


『何色だよw』


「うるさい!」


『メスガキ、敗北』


「はぁ!?」


 ティニアが机を叩く。


「誰がメスガキよ!」


『お前』


『どう見てもメスガキ』


『今日も元気なメスガキ』


「…………」


 ティニアがじっとコメント欄を見る。


「……ねぇ」


『ん?』


「メスガキって言ったやつ、全員覚えたから」


『こわ』


『配信者がリスナー覚えてどうすんだよw』


「次の配信で一人ずついじめる」


『草』


『怖すぎ』


『でもかわいい』


「……ふふん」


『チョロい』


「は?」


『褒めたら機嫌直った』


「直ってないし!」


『また効いてる』


「だから効いてない!」


『じゃあ怒ってない?』


「怒ってない」


『じゃあ笑って』


「……」


 ティニアは一瞬だけ黙る。


 そして、にやっと笑った。


「ざーこ♡」


『煽ってて草』


『出た』


『メスガキムーブ』


「ほら、これで満足?」


『もっと』


「調子乗るな!」


『効いてて草』


「…………」


 ティニアはしばらくコメント欄を見つめた。


「……今日の配信、こいつ出禁にしようかな」


『できるの?』


「……」


『できないじゃん』


「できるし!」


『じゃあやってみ』


「…………」


 ティニアの手が止まる。


「……今日は特別に許してあげる」


『逃げたw』


「逃げてない!」


『はいはい』


「……こいつほんと嫌い!」


『でも俺のコメント全部拾ってるじゃん』


「…………」


 ティニアが黙った。


『図星?』


「……うるさい」


『かわいい』


「……うるさい!」


『はいはい』


「次!」


 ティニアは顔を赤くしながら、次のコメントを拾う。


「次の人! まともなコメントして!」


『無理』


「なんでよ!」


『ティニアが面白いから』


「……」


 ティニアは一瞬だけ目を丸くする。


「……そ、そう?」


『照れてて草』


「うるさい!」


『やっぱメスガキ』


「だからそれ言うなー!」


 今日もティニアの配信は平和だった。


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