よし 色欲へいこう
「なんだかんだで△、すごい売れてるわね……。私、ここまで予想してなかったのだけど」
「ええ! ナナリー様単体でも売れてます! △は元々マドカさんとアリシアさんが人気ですから、売れて当たり前ですけど。怠惰でも知名度が上がって嬉しい事ですね!」
「んー。ナナリーちゃんのファン、ゴールでも結構増えてたね。私のグッズでナナリーちゃんもかなり売れてたよ」
「これ、怠惰だからだけじゃないといいんだけどな」
「まだわかんないねー。マネさん、船で輸出はしてるんでしょ?」
「ええ! 今頃教会で販売を始めていると思いますよ! さすがナナリー様とお手紙届いてました」
「嬉しいですね。もう二か月くらいやってますけど、色欲大丈夫なのかな」
「今、船は準備してるわ。もうすぐ私達も色欲で活動しなくてはね」
「そうだね~」
ニコラが箱を抱えたまま、のんびり頷く。
「そういえばさー」
「ん?」
「情報塔の家庭用、出来たよ~」
「それ、色欲でも使えるの?」
「うん~。塔を建てなくても、これで映像を見たり連絡したりできるよぉ~」
「それなら、色欲で配信する準備もできるわね」
「そうだね~」
「船の進捗、ゲンナイはもうすぐと言っていたけど、どうかしら?」
「あ~、あれね~」
ニコラが箱を置いて考える。
「もう初めから船は作ってるけど~。すぐにバラバラになりそう~」
「壊れる前提なの!?」
「ちょ、ちょっと乗るのがこわいですね! 大丈夫なんでしょうか!?」
「ん~、リゼットがバリア張るし~。大丈夫じゃないかな~」
「まぁ、そこまで心配はしていないわ。別に沈まなければ」
「たぶん~?」
「多分なんですか……?」
「じゃぁ、飛空艇?」
マドカが思い出したように言う。
「確かあるわよね。倉庫に置いてあるはず~」
「そうね。あれなら船より早いでしょうし」
「燃料はインベントリに入れて、食料もあれば……そうね、結構早く着くんじゃないかしら」
「それなら、あとは船乗りに場所を聞きましょう」
「うん~。それで行こ~」
「行くのは五人だよ~」
ニコラが指を折る。
「私、リゼットは確定~」
「そうね」
リゼットが頷く。
「じゃぁ、ナナリーちゃんがいないとまずそうだし、私が護衛!」
マドカが手を挙げる。
「ありがとうございます、マドカちゃん!」
「私はどうしましょう?」
アリシアが周りを見る。
「アリシアは△だからいたら~?」
「そうですね。では、私もご一緒します」
「あと一人は?」
ニコラが数え直す。
「私、リゼット、マドカ、アリシア、ナナリー~」
「ちょうど五人ね」
「決まりですね!」
ナナリーが嬉しそうに笑う。
「マネさんは?」
「私は残ります!」
マネがすぐに答えた。
「まだ怠惰の商品の方も忙しいですから」
「そうですね。転移陣が開通したら呼べばいいわ」
「はい! それまではこちらの仕事を進めておきます!」
「じゃあ、準備しようか」
色欲へ向かう五人が決まった。




