↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落内円は落ちている  作者: 七風


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
165/557

△

「……?」


 入ってきたアリシアは、部屋にいる全員の視線が自分に集まっていることに気づき、少しだけ首を傾げた。


「どうかしましたか?」


「いや……」


 マドカが答えようとして、横を見る。


 リゼットもアリシアを見ていた。


「ちょっと確認させてね」


「確認、ですか?」


「ええ」


 リゼットはアリシアの前まで歩いていくと、じっと彼女を見つめた。


 そして鑑定を行う。


「……あら」


「何かありました?」


 アリシアが不思議そうに尋ねる。


 リゼットは鑑定結果をもう一度確認してから、口を開いた。


「魅力が、上限まで振り切れてるわね」


「……え?」


 アリシアが固まる。


「私が……ですか?」


「そうよ」


「何の話でしょう……?」


 本気で分かっていないらしい。


 リゼットは少し考えてから説明した。


「魅力っていうのは、相手を操るような能力じゃないわ。人から好かれやすいとか、自然と人の目を引くとか……そういう類のものね」


「なるほど……」


 アリシアは自分のことなのに、どこか他人事のように聞いている。


 その話を聞いていたナナリーが、ふとマドカとアリシアを見る。


「それなら……」


「?」


「やっぱり、アリシアさんも一緒にできるんじゃないでしょうか」


「一緒に?」


「はい」


 ナナリーは二人を見ながら続けた。


「私と、マドカちゃんと、アリシアさん。三人で」


 マドカの顔がぱっと明るくなる。


「三人組!」


「そういうことです」


「いいじゃん!」


 即答だった。


 アリシアだけが少し戸惑っている。


「ですが……私にできるのでしょうか?」


「そこはこれからですよ」


 ナナリーが微笑む。


「私には歌と踊りの経験があります。マドカちゃんは身体能力が高いですし、アリシアさんには人を惹きつける魅力がある」


「……なるほど」


「三人でやってみる価値はあると思います」


 リゼットも頷いた。


「最初から完璧じゃなくていいでしょう。やってみて、合わなければ考えればいいわ」


「そうですね」


 アリシアは二人を見て、少しだけ考える。


 やがて、柔らかく笑った。


「分かりました。私でよければ」


「やった!」


 マドカが嬉しそうに声を上げる。


「それじゃあ、三人で頑張りましょう!」


「はい」


「よろしくお願いします」


 こうして、三人組が結成された。


 ……ところで。


「それで、名前は?」


 ナナリーが言った。


「名前?」


「三人で活動するなら、呼び名があったほうがいいでしょう?」


「あー」


 マドカは腕を組んで考え始める。


「三人……三人……」


「何か思いつきましたか?」


「うん!」


 しばらく考えた末、マドカが顔を上げた。


「トライアングル!」


「……」


「……」


「三角形、ですか?」


 アリシアが確認する。


「うん! 三人だから!」


 ナナリーは少し考えてから笑った。


「分かりやすいですね」


「私はいいと思います」


「じゃあ決定!」


 こうして三人組の名前も、あっさりと決まった。


 トライアングル。


「では、次は活動について決めていきましょうか」


「うん!」


「まずは何から始めるか、ですね」


「歌と踊りの練習は必要でしょうね」


 三人は顔を見合わせる。


 結成したばかりのトライアングル。


 ここから、三人の活動が始まる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。