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落内円は落ちている  作者: 七風


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ブリジットの試練

「では、次の試練を開始します」


声が響く。


先ほどまでの和やかな空気が、一気に変わった。


部屋は広い。


そして、その周囲には――八つの扉が並んでいる。


「……扉、多くないか?」


ガレスが周囲を見回す。


すると、そのうちの一つが開いた。


「来るぞ!」


ヴァルトが盾を構える。


扉の向こうから、モンスターが飛び出してきた。


一体。


二体。


三体。


「この程度なら……」


ガレスが剣を振るう。


一体を斬り伏せ、そのまま次の敵へ。


セリナも弓を引き絞り、後方から援護する。


クロードが敵の動きを見ながら死角へ回り込み、ヴァルトが前線を支える。


ミレイユは全員の状態を確認しながら、必要な者へ魔法を使っていく。


「これなら問題ないな」


ガレスが言った。


だが――。


別の扉が開いた。


「……また来るぞ」


さらに一つ。


そして、もう一つ。


「増えてないか!?」


モンスターの数が、少しずつ増えていく。


敵の種類も変わってきた。


正面から突っ込んでくるだけではない。


横から回り込むもの。


後衛を狙うもの。


空を飛ぶもの。


「セリナ!」


「分かってる!」


セリナが矢を放つ。


飛んできた敵を撃ち落とした。


「まだいける!」


ヴァルトが盾を構え直す。


だが、次の瞬間――。


八つ目の扉が開いた。


「……来るぞ!」


大量のモンスターが押し寄せてくる。


「全員、気を付けろ!」


ガレスが叫ぶ。


その瞬間だった。


床が光る。


「なっ――!?」


ガレスの姿が消えた。


「ガレス!?」


セリナが叫ぶ。


「どこに――」


声がした。


「おい!?」


閉じた扉の向こうから、ガレスの声が響く。


「なんだここは!?」


扉の向こう。


そこにも大量のモンスターがいた。


ガレスは完全に囲まれている。


「おい、ちょっと待て!」


剣を構えたガレスの周囲から、モンスターが一斉に襲いかかってくる。


「くそっ!」


ガレスが斬り払う。


一体。


二体。


三体。


「多すぎるだろ!」


一方、残された四人にも敵が押し寄せていた。


「ガレスを助けに行くぞ!」


セリナが叫ぶ。


だが、目の前の扉は閉ざされている。


「開かない!」


クロードが扉を確認する。


「こっちからは無理だ!」


「なら、俺たちはここを守る!」


ヴァルトが盾を構える。


ミレイユもすぐに魔法を使う。


「ガレスさんが戻ってくるまで、持たせます!」


「頼む!」


四人が戦線を作る。


その一方で――。


「おい!」


ガレスは必死に剣を振るっていた。


「お前ら!」


一体を斬り、さらに迫ってきた敵を蹴り飛ばす。


「引きすぎだ!」


扉の向こう側にいる仲間たちが、押し寄せるモンスターを少しずつ後退させている。


「こっち来んなよ!」


「無茶言うな!」


セリナの声が返ってくる。


「敵が多すぎるんだよ!」


「だったら踏ん張れ!」


「そっちこそ早く戻ってきて!」


「今戻ろうとしてんだよ!」


ガレスがさらに前へ出る。


敵を斬り払い、進む。


「邪魔だ!」


一体。


二体。


三体。


それでもモンスターは次々と現れる。


「くそっ……!」


だが、少しずつ出口が見えてきた。


「あと少しだ!」


ガレスが叫ぶ。


そして――。


最後の一体を斬り伏せる。


その瞬間、目の前の扉が開いた。


「戻ってきた!」


セリナが声を上げる。


ガレスが飛び込んでくる。


「お前ら……!」


「よく戻った!」


ヴァルトが笑う。


「誰のせいでこんな目に遭ったと思ってる!」


ガレスが叫ぶ。


「いや、試練だから……」


クロードが冷静に返す。


「分かってるよ!」


ガレスが息を整える。


だが――。


「……待て」


ガレスが周囲を見る。


「まだ終わってないぞ」


八つの扉が、同時に開いた。


「……マジかよ」


全員が構える。


大量のモンスターが、一斉に押し寄せてくる。


「来るぞ!」


ヴァルトが前に出る。


セリナが矢を放つ。


クロードが敵の隙を突く。


ミレイユが全員を支える。


そしてガレスが剣を握り直した。


「よし……!」


五人が並ぶ。


「今度は全員でいくぞ!」


銀翼の黎明は、押し寄せるモンスターの群れへと突っ込んでいった。


観覧室では、エキドナの面々も盛り上がっている。


「おー!」


「戻ってきた!」


「頑張れー!」


その横で、ゲンナイも楽しそうに笑っていた。


「ふふ……おもしれぇじゃねぇか」


そして最後の一体が倒れる。


無機質な声が響いた。


『――試練クリア』


銀翼の五人が、その場に座り込む。


「……疲れた」


ガレスが呟いた。


「まだ次があるんだろ?」


クロードが言う。


「……」


五人が顔を見合わせる。


そして――。


「次は何だ?」


誰も答えられなかった。


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