第8話もうひとつ、あとひとつ
どうも写輪眼です。今回は第8話です。
どうぞごゆっくり。
そして、琴江は話し終えて言った。
「でも、、、それ以来、露晴天は私の前からもう一度姿を消してしまったの、あの海辺で、、、本当、最後まで見届けるって言ったのに笑。私が馬鹿みたい。ごめんね、ここまでだね私が知っている露晴天については。」
桜之花「そう、、、菜乃はだからなんだね、、、」
琴江「ん?何か言った?」
「いっ、いいえ!なにも笑。ただ本当の理由を知れて少し安心しただけ。」
「ん?そう?ならいいけど。あ!そうだ!詠太の連絡先教えようか?」
「え!いいの?大丈夫?」
「まあ、なんか露晴天のことになったら喜んで喋ると思うし、良いと思う。はいこれ、電話番号」
「ありがとう。助かります。」
「でも、露晴天元気にしてるのかな。」
「きっと、大丈夫だと思う。なんとなくだけど笑」
「アハハハハ笑、なんだそれ笑、でもその通りかもね笑、でもなにかあれば力になるからいつでも頼ってね。」
「ありがとう本当に。こちらこそ!力になれる時はいつでも呼んでね。」
そうして、私と琴江はお互いを互いに理解して、少しだけ仲良くなった気がした。そして二人は解散した。
「待っててね。菜乃、お姉ちゃんが今、真実を解き明かして見せるから。」
桜之花は静かで色鮮やかな心にそう誓ったのだった。それはとても優しくて、温かい決意のように感じた。
家に帰宅して桜之花は早速詠太に電話をした。
プルルルルルーーープルルルルルーーー
プルルルルーーーーブッ!
詠太「はい?もしもし。どちら様ですか?」
桜之花「あ!こんばんわ!急にごめんなさい。森川桜之花と言います。詠太さんですか?」
「はい。そうですよ。用件は?」
「あのー、露晴天さんのことで聞きたいことがあるのですが、、、」
「あ〜琴江から聞いたよ。知りたいんだってね。でも君は琴江から大切なことを聞いてないみたいだね、それを聞いたあと話してあげるよ、でも条件がある。」
「条件?」
「あぁ、でも簡単なことだよ。警察事にはするな。っただこれだけさ、」
「え?」
「だって君、あの未解決事件の為に今動いてるんでしょ?」
「え、えぇ、まあはい。」
「ダメじゃないか。まだ彼には地獄の中で生きてもらわないといけないのに、勝手に終わらせられたら困るよ。」
「はい。。」
「んっ、まあそういうことだから、琴江にまた話を聞いてから会って話してあげるよ。あ!もし警察に言ったら君が後悔することになるからね?」
ブチッ!プープープー
桜之花「私が後悔する?」桜之花は疑問と共に数々の問題と向き合い疲労が限界だった為今日は休むことにした。
そして次の日
桜之花「ごめんね!また呼びたしちゃって、」
琴江「ううん。大丈夫だよ!こちらこそもうひとつの露晴天について話してなかったね。」
「うん。だから教えて、そのもうひとつの露晴天を。」
「露晴天がね、届いてはいけない思い出に届いてしまったの。」
「届いてはいけない?」
「何が原因になったのかは分からないんだけど、取り敢えず聞いて欲しいの。その露晴天のかつて大切な人に関する事なんだけど。」っと言い琴江は話し出した。
あの頃
露晴天は急に何かを思い出したかのように家を出る準備をしていた。母さんに置き手紙で「旅行に行く。」っと嘘をつき出発しようとしていた。でも露晴天の「呪い」はそれを許そうとはしない。
琴江「何処へ行くの?」
露晴天「少し、野暮用ができてね、、、すぐ戻るさ。」
「そう、、、じゃあ私も行く。」
「は?」
「私も一緒に連れて行って、私はあなたの呪いなのよ?」
「嫌、、、君は大丈夫なのか?」
「私は言ったよ、最後まであなたを愛すって。だから露晴天が何を思い出したのか、私に見せて。」
「僕が何かを思い出したのもバレバレみたいだね。」
「見たらわかるよ笑。だって困ってる顔してたから。」
「分かったよ、、、」露晴天は気が重そうにそう言った。
「大丈夫よ。デートだと思えばいいの!そう!デートよデート!今度は私が連れて行ってあげる!!それで露晴天の思い出した事が何も分からなくなったら帰ってまた休めばいいの。」その琴江の言葉の一つ一つが露晴天を優しくしてくれる。
そして露晴天と琴江は共にかつて露晴天の大切な思い出を探しに出かけるのだった。
電車の中、私と露晴天は隣同士で座っていた。どんどん目的地に近づいて行く事に露晴天の顔が強ばっていく。
私はそっと手を握って
「大丈夫、何も無かったら早く帰ろう。」っと一言そう言った。
「うん。そうだね。ありがとう。」私の愛する露晴天がそう言った。
1時間後〜
そして目的地の駅に到着した。まだ露晴天は何も思い出してないみたいだ。
「大丈夫よ!はい!手!デートよデート!」
露晴天は無理やりそれに応えるように私の手を取った。
そして街を歩いていく。海の潮の風が少し強く、少ししょっぱい匂いがする綺麗な街だ。私たちはどんどんその街を深く歩いて、色々な景色を見ていく。
すると、露晴天が立ち止まり言った。
「ここかも知れない。」
そこは少しオンボロさが目立つ、海から1番近い団地アパートだった。私たちはそこの大家さんに尋ねた。
大家さんの名前は黒塚さんと言うみたい。黒塚さんは露晴天を見てビックリしていた。私はやはりここだったのかと思った。黒塚さんはある手紙を露晴天に渡した。
露晴天「この手紙は?」
黒塚さん「あんたの大切な人があんたがいつの日か全てを思い出そうとして、ここに来た時に渡して下さい。
って言われたやつさ、102号室でゆっくり読んできな。」
そして黒塚さんから102号室の鍵を渡された。
私たちは102号室に向かった。露晴天は記憶が戻りそうな気配だけがして、まだ見えていない中身と真実に怯えている気がした。
そして今102号室のドアを開けた。
そこは安っぽくて、殺風景で、ただ何かを沢山忘れている記憶がそこら中に転がっているかのような部屋だった。
露晴天は言った。
「ここからは一人にしてくれ。」
その言葉は何処か悲しくて、切ない。私は
「分かった、外で待ってるね。」とだけ言い、その場で待った。
でも1時間以上待っても露晴天が出てくる気配は全くない。黒塚さんが出てきて、
「あら?露晴天は?」
「分からないんです。まだ手紙を読んでるみたいで、、、」
「ろはーーーん!!!アンタ女の子一人にして何やってるんだい!」
と、ドアをバンバン叩いてドアを開けた。すると、
そこに露晴天の姿は無かった。
ただ部屋の窓が空いていて海の潮風に揺られるカーテンが何処かに行っちゃったよと伝えてくれたかのようにカーテンがパタパタと揺れている。
そこには1枚の置き手紙があった。
「ごめんな。行かないと。今までありがとう琴江。」
ただその言葉が何処か寂しそうに記されていただけだった。
どうでしたか?さて、露晴天は何故、何処かに行ってしまったのか?
それを知る為にどう動き出すのか。
さて次回もお楽しみに!




