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文通友達が大変そうなので、私、動きます!  作者: 池中織奈


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 オーロから言われたことはお母様たちに報告をしてすぐに調べてもらった。その結果、他国とのつながりがあることは分かった。

 とはいえ、正確な密偵というわけではない。密偵にさせられていたという方が正しいかもしれない。



 その口の軽さから目をつけられたのだろうということも分かる。

 それでいてその国はグザックデーダ王国ではなく、別の国だった。なんというか、本当に国と国との繋がりなどはとても大変なのだ。

 私はこれまで外交などにもほとんど関わらずに生きていた。それだけ私は甘やかされて生きてきたんだなと改めて実感した。



 私が人と関わろうとしなければ、お父様達はそれでも構わないと言っていただろうな。

 ……こうして他国とのことに関わっていくと予想以上に大変だなと持ってしまう。だけど今の状況を私は嫌だとは思わない。

 寧ろこうして私も王族として成長していけているのかなと嬉しくは思う。これまでなかなか王族として表に立たなかった分、これから頑張りたいなという気持ちも強い。

 他国が我が国に対して何を求めているのかなどを考えてみる。フルダーナス王国はとても恵まれている国だ。その豊かな土地をただ欲しいという理由だけで狙われたりもする。

 それに案外、国と国が争いあうことは思ってもいないような簡単な理由があったりもする。

 だからこそ、余計にややこしいのかも。相手が話が通じるタイプだったらまだいいだろうけれども、そうじゃないのならば余計に大変だ。




 外交が失敗したらそれだけで戦争などの問題に発展することがある。グザックデーダ王国との争いはただの小競り合いだったけれど、本格的な争いがおこったら今とはくらべものにならないぐらいに緊迫したことにはなってしまうだろう。

 その下働きの子を区切りに、他の王宮勤めの使用人達の調査をより一層進めることになったようだ。

 そのことは私も深く関わることになった。




 お母様からも「あなたもそろそろ王宮の管理に関わってもいいと思うの」とそう言われたから。

 私は比較的自由にはさせてもらっているけれども、きちんと王女としての教育は受けている。

 家族は私を甘やかすだけではなくて、もっと私の将来が広がるように教育はしてくれている。

 私は家族に恵まれているのだなと嬉しい気持ちにもなる。

 ……ただ私の行動次第では、国家間の問題に発展する可能性もあるから、しっかりしないと。




 私はただの貴族ではなく、王族。

 王族の一員だからこその責任がやはりある。

 ……私は王族だから、結婚相手などもきちんと考えなければいけないのもそれが理由だ。

 だって王族や貴族の関係なんかを理解していない人と結婚したら、きっとそれだけで凄い苦労をする。




 小説などでは身分違いの恋もよくある話だし、本人たちの頑張り次第ではどうにでもなるけれど、それだけの覚悟と努力がなければいけないんだろうなとも思う。



 特に王族だとそう。

 王族の伴侶だという責任が伴うのだから。




 そう考えるとフルダーナスは、そういう責任などについても理解してくれている人ではあるのよね。だからこそ好きになるかならないかだけを悩めるわけだけれども……。

 他の王族――それこそ、他国の王族なんかだとこういった悩みなどを抱えていたりするんだろうか。

 身分違いの恋だとか、身分が異なるからこその問題なんかで悩んだりとかもするのだろう。



 私も外交にもっと出るようにしてみよう。他国の王族と関わることで、私だってもっと成長出来るかもしれない。“幻の姫君”なんて呼ばれて、好きなことだけをして生きてきて。

 だけれどもそれだと今は嫌。

 もっと結果を出したいと思うのは、周りとの関わりが増えてきたからかもしれない。




 オーロとフルダーナス、それにルンジャー。

 私にとっての友人。少なくとも友人達にとって誇りであるような自分で居たい。そう思っているからこそ、王女としてきちんとしようって改めて思うのだろう。




 こういった王宮の調査に関わると、一筋縄ではいかないなというのもよく分かる。……それにお母様が敢えて黙認している密偵もいたりもする。

 そのあたりを全て対応するではなく、場合によってはこうして敢えて逃すのも一つの手なんだろうなと思ったり。



 そういうのってどうやって判別しているんだろうか。

 お母様たちってやっぱり凄いなというそういうそう言う気持ちになる。私だっていつかはそういうのを自分で判断できるようにもなれるかな。

 そんなことを考えながら最近の私は大忙しだ。




 ……あと調べている間に、密偵の調査対象に私もあったのだけど、どういうこと? それだけが滅茶苦茶謎だ。

 だって私の情報よりも優先すべきことって沢山ある。それなのに、私のことを率先して調べようとするのって不思議だもの。



 まさか、私の魅了云々のことを把握していて何かしようとしている? それも警戒しておかないと。


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