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文通友達が大変そうなので、私、動きます!  作者: 池中織奈


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「素晴らしいですね。グザックデーダ王国にも数々の魔道具が使われてはいますが、こちらの国の物も素晴らしい」

「ふふ、そうでしょう? 歴代の王宮魔法師が王宮や王都の魔道具の管理を常に行っているの」




 私は研究職として王宮に勤めているけれど、魔物討伐や犯罪者の対応などもしている王宮勤めの魔法師たちのことも尊敬している。だってそれだけの重要なことを任されているというだけでも凄いじゃない。

 素晴らしいことだわ。



 彼らの働きがあるからこそ、王都民たちは穏やかに過ごせているのだもの。それに王都以外にも彼らは派遣され、国内の危険を排除したりなども行っている。私がもっと魔法が得意になったら、遠くの地域に視察にいったりするのも許してもらえたりするのかしら?




「はい。フルケーヘン王国の魔法師は優秀ですね」

「ええ。そうよ! ただ地方の魔法師だとたまに質が悪い方もいるらしいと聞いているの。そういう魔法師のことを確認しに行くのも仕事の一つなんだって」



 基本的に国の雇った魔法師というのは優秀な人達ばかりだ。不正を行うような人は少ない。とはいえ、そういうものが蔓延っている問題のある地域も無くはない。

 実際にリュン兄様はそう言った問題にも頭を悩ませているとも聞いている。実力もないので賄賂とかで、魔法師になっている人もいるらしいの! 本当に信じられない話よね。いずれそれが露見した時のことを考えればそんなことをしない方がいいのに。



 まぁ、私も……王族であるからこそ王宮勤めの研究職につきやすかったともいえるけれど……。

 なんというか、仕事もしていないのに給料だけもらっているとかはまず駄目だと思うのよね。




 私も王族として国民の血税により生きているから、国の為に頑張ろうっていつも思っているし。




「イルミネーションは夕刻でないと輝かないわ。夜になっても基本的に王都は明るいの。だから小さな子供でも比較的安全に歩くことが出来るの」




 それもこの国の自慢ではあるわよね。だって治安の悪い国だと子供は簡単に攫われてしまったりしてしまうらしい。奴隷商などが蔓延っている地域だと余計に大変だ。今はこの国が平和だから問題はないけれど、もし大規模な争いなどがあったらそれこそ国民達もどうなったか分かったものじゃなかったものね。

 敗戦国の住民が奴隷として売られてしまうなんてことも、世の中には存在している。そう考えるとやっぱり平和って大事なの。


 グザックデーダ王国との小競り合いも、ちょっとしたもので終わってよかった。その均衡が保たれていたからこその今がある。

 これまでの先祖たちの積み重ねの結果よね。そして今はこうやって和平条約が結ばれている。

 風を感じながら、平和っていいなぁと嬉しい気持ちになった。




「それは良いことですね。自由に歩ける国は素晴らしいものです」

「あなたも、グザックデーダ王国の治安が良くなるように尽力しているの?」

「そうですね。魔物などが出た際は、対応しています」



 フルダーナスはあまり対人戦はしてなさそうなイメージ。もちろん、小競り合いでは活躍もしていたわけだけど。

 王宮勤めの魔法師というのは様々な仕事をしている。おそらくどの仕事が合うか合わないかの適性もあるんだろうなとは思う。



 仕事だとやりたくないこともしなければならなかったりするけれども、そういうのも大事だものね。

 その後、私はオーロと一緒にフルダーナスにフルケーヘン王国の魔道具の説明などをして回った。

 私の方が沢山説明の時に喋ってしまった気がする。なんだろう、こうして誰かに大好きなものについて喋れるのは楽しい。私の生まれ育った国のことを説明できるのが、凄く嬉しくてつい頬が緩んでしまった。




 オーロにはほほえましいものを見られるような目で見られてしまったし、フルダーナスにも微笑まれてしまった。

 ああ、もうちょっと恥ずかしい。

 でもついつい楽しくて、喋り過ぎた。



 それから王宮や王都の魔法の説明をしながら王都をぶらついて、夕方が近づいてくる。酒場が開く時間になってきたので時折私達が訪れている場所へとフルダーナスも一緒に連れて行くことにした。

 フルダーナスはオーロが意外にお酒を沢山飲むと知って驚いた表情をしていた。そうよね、見た目からしたらオーロはそこまで酒豪には見えないもの。

 こういうギャップもオーロの魅力だなと思ったりする。

 フルダーナスも嗜む程度みたい。私がお酒をあまり飲まないことを口にしたら、それは想像通りだとも言っていた。



「酒場には時々話す友人がいるのです」


 オーロがそう言うと、フルダーナスは一瞬眉をしかめる。



「それは男性か? ヴィオも会っているのか?」



 オーロに向かってそう問いかけるフルダーナスに、何を聞いているんだか、なんて思った。


「男性だけれども、彼はヴィオのことを狙っているわけじゃないから安心してください」



 オーロはくすくすと笑いながらそう言った。……フルダーナスは私に求婚している身だから、ルンジャーのことも気になるらしい。



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