エスちゃん、いける?
卯・辰の章、更新いたしました。
メリーナは咄嗟に二つ落ちてあったマコの黒いブレードを持つレイピアを両手で拾うと、エスターテに迫りくるニーラー(青)の鞭のような武具の先端に二つの衝撃波を放ち撃ち落とす。
「あなた、マコのレイピアでこんな芸当を!」
ニーラー(青)は、鮮やかなメリーナの手裁きに驚嘆の声を上げる。
「どいてくれないか、あの娘の相手は私がする」
ラジャット(銀)は、エスターテを指差すと手放していたムサラと呼ばれる長い棒状の武器を拾い上げ、ムサラと全身を白銀のプラズマで覆い構えをとる。
「では、わたくしは赤髪の娘を。マコの仇を取らしてもらいましょう」
ニーラー(青)は、そう言うとメリーナに対して鞭で構えをとる。
「エスちゃん、いける?」
横目でエスターテに目をやると、エスターテは不敵に笑みを浮かべながら頷き、ラジャット(銀)に向かって加速していった。
「少しマコの傍から離れて頂けない?」
ニーラー(青)は、メリーナに場所を変える様に促す。
「わかりました」
メリーナはそう言うと、学園の正門からタイムアクセルを使用して東の街道に向かって横跳びをする。そのメリーナのスピードにニーラー(青)は平然と付いて来る。
「ニーラ・プラハール!」
地面に鞭をうつと水の属性を込めた鋭利な無数の氷が、少し先のメリーナに向かって跳ね上がって来る。
「えっ!」
メリーナは、咄嗟に両手のレイピア回転させながら全て弾き返す。
「ふふ・・やはりあの学長とは一味違いますね」
「ポーラ学長に何かしたの!」
ニーラー(青)の言葉にメリーナは食ってかかる。
「あまりにも御理解いただけないものだから、氷漬けにしてしまいましたわ」
「学長を殺したの?」
「さあ、優秀な方らしいですから、もしかするとまだ生きているかもしれませんわよ」
「なんで、酷い事を・・」
メリーナがそう言いかけた時、ニーラー(青)は、再び鬼のような形相をすると言い放つ。
「マコラを殺めた貴女には言われたくありませんわ」
ニーラー(青)のその言葉に、メリーナは返す言葉を無くしてしまっていた。
「ラール(赤)からの反応も途切れていますね・・どうやら貴様らは、わたくしたち以上に好戦的な獣の様です。総帥の命に背くことになりますが。この街は、学園都市アルカディアは、消えてもらった方が良いようですね!」
そうニーラー(青)は叫ぶと、獣化し巨大な本来の青龍へと変化していく。
そして、呼応するかの様に学園の正門前でも、ラジャット(銀)が巨大な白銀龍へと獣化していった。
お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




