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ディヴァイン・レトリビューション!

卯・辰の章、更新いたしました。

 「ラール(赤)様、接近中!」

偵察中のメキーラが、血相を変えて皆の元に舞い降りてくる。

「メキーラ、様はいらないだろうに!」

シンダラが、あわてずに突っ込みを入れる。

「はいっ・・、でも、もう目の前ですよ」

その言葉にサンテラが、アニラが、シンダラが、バサラが、一斉に獣化に入る。

「リヴィア殿、メリーナたちとの合流より先に戦闘に入りそうですが?」

シンダラは、ちょうど着替え終わったリヴィアに声をかける。

「狙いは、このわたしでしょう。少しでもよいので街から離れます」

そう言うとリヴィアは、気品あるロイヤルブルーを基調としたヴァンパイア戦闘用ドレススーツを身にまとった姿で、一気に東門から離脱を開始する。


「他の卒業生を狙わせない様に、すでに仕掛けていたんですね」

半人半馬の本来の姿になったサンテラが後を追いながら声をかける。しかし、その前方にいきなり衝撃音と土煙が上がる。

「おっと、逃がさないよ卒業生代表」

飛翔に近い跳躍で一気に東門とリヴィアを飛び越え、タクシャカ・ラールが勢いそのままに落下して来た。

「望むところですわ」

リヴィアの言葉と同時にラール(赤)は、巨大な赤龍へと獣化を始める。そこへ、アニラが、シンダラが、バサラが、サンテラと共にリヴィアに追いつく。

「ほう。裏切者たちの始末も、この場で片付きそうだな」

ラール(赤)は、そう言うと同時に、烈火のブレスを放った。



東門の方から爆音が響き渡るとメリーナは一瞬、気を取られてしまう。その隙をマコは見逃さなかった。

「イグニッションボム!」

マコの魔法でメリーナを中心に学園の正門前の大通りに豪快に大穴が開くが、メリーナの姿はない。

「えっ?」

上空にはメリーナを抱きかかえた白い聖なる光に包まれたエスターテの姿があった。

「エスターテ先輩もストップをレジストしたんだ。ふ~ん、良い相棒なんですね」

マコは、そう言いながら学園から支給されていない黒色のブレスレットを二つ取り出すと黒いブレードを持つレイピアへと武器化する。

「先輩たち!容赦しませんよ」

マコは、そう叫ぶと両手にレイピアを持ち、二人に襲い掛かっていく。

「チィ!」

そう言いながら唇をかむとエスターテはメリーナを地上に放り投げ、両手にオレンジ色に輝くナックルダスターを装備し、その鋭い切っ先から自身を防御する。

「先輩、やりますね」

「メリーナ相手に鍛えたからね。あんたは、メリーナの物真似でもしているの?」

エスターテのその言葉に、マコは激高して答える。

「わたしの方が、オリジナルですよ!」

「はぁ?」

エスターテは、何を言ってるのか理解に苦しむ表情をしつつ、マコの猛攻を凌いでいた。

「エスちゃん、離れて!」

メリーナが今度は、マコに向って魔法を放つ。


「ディヴァイン・レトリビューション!」



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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