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みんなが危ない!

卯・辰の章、更新いたしました。

 「では、行ってまいります」

メリーナとエスターテは、卒業式を終えた大講義室を在校生と共に外に出ると、教室へは向かわず正門へ歩み始めていた。

「頼んだよ。みんなは、弁当と共に東門の外で待っている」

正門の手前で、カイラと挨拶を交わし二人は足早に学園を後にしようとしていた。


「先輩、行っちゃうんだ」

突然、背後からマコに呼び止められる。しかし、メリーナはさほど驚く事なく振り返り答える。

「マコちゃん悪いけど、わたしは今の学園を守るって決めたの。どう考えても貴方たちの方針には賛同できない」

「やっぱり、敵になるんだ・・。総帥は古い秩序のこの世界を、破壊を伴わない侵略で変えようとなさっているのに!」

「今のままでも、人は生きていけるわ。わたしたちみたいな存在が、あえて手を加える必要なんてないでしょう」

「わたしと先輩、何が選んだ道を変えたのかな?だったら、行ってらっしゃい♡その間に、わたし達の学園に作り替えてみせるわ」

「直ぐに帰って来るから。マコちゃん、あなたには何も変えさせわしない」

「ふっ先輩、わたしを舐めないで下いね。マコチェンジ!」

笑いながらマコは叫び虹色に発光すると、赤髪の癖毛のショートヘア、濃いピンクの瞳、口元から小さな牙、そしてカチューシャは純黒色へと変わっていた。

「マコちゃん、あなた・・」

エスターテ、そして少し離れた場所にいたカイラは時が止まったかのように立ちすくんでいた。

「やっぱり先輩は、変身前でも動けるんだ」

「あなた、二人にストップを」

メリーナが驚き尋ねるとマコは平然と言い放つ。

「邪魔が来ない様に、このエリア一帯に掛けてあるよ♡十二魔将、卯のマコラの実力はこんなものじゃないから。さあ先輩、わたしを止められる?」


通常この時魔法は格下の相手でさえランダムにしか発動しない。「完璧に近い」発動は、極めて格下な相手の場合のみ。不意を突かれたとしてもエスターテ、カイラにまでストップを発動させられた事はマコがいかに格上の相手であるかを物語っていた。

「メリーチェンジ」

メリーナも虹色に発光すると、赤髪の癖毛のショートヘア、濃いピンクの瞳、口元から小さな牙、そしてカチューシャは純黒色へと変わっていった。

「この場で闘おうというの?」

「じつはそうなんだ♡先輩に選択肢があると思っているの?先輩は余りにも危険な存在なのに、東門へ向かったラール(赤)の邪魔をさせる訳にはいかないものね」

マコの言葉にメリーナは思わず唇をかんだ。

「みんなが、みんなが危ない!」


メリーナは、この場でのマコとの闘いを決意せざるおえなかった。



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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