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キレイ♡

卯・辰の章、更新いたしました。

 アルカディア学園の校門前に、黒い翼をたたんだバイコーンに引かれ、それぞれ青、赤、銀色を基調とした三台の豪華な馬車が姿を現した。

「キレイ♡」

メリーナが思わず声に出していると。

「遠方よりのお役目、誠にありがとうございます」

いつの間にかマコが姿を現し、三台の馬車に一礼をして声をかけていた。

「久しぶりね、マコラ。学生服が似合っていますよ」

青髪の龍人、ヴァースキ・ニーラーが馬車から優雅に降り立つとマコに声をかける。

「出迎えご苦労様」

続いて銀髪の龍人、シェーシャ・ラジャットが馬車から降り立つ。

「ほう。この学園に、魔将クラス以上の学生が居るというのが信じられなかったが、たしかに本当のようだな」

最後に赤髪の龍人、タクシャカ・ラールは降り立つなり、メリーナとエスターテに目を向けると好戦的な態度で含み笑いをしながらマコに声をかけた。

「はい、先輩は本当に凄いんですよ♡」

タクシャカ・ラールの放った威圧をまったく異に返していない様子でマコは明るく返事をしていた。

「そうか!お前がそこまで言うのだから楽しみな事よ」


「初めまして、学長のポーラ・プティと申します。来賓の方々、お待ちしておりました。席まで、ご案内いたします」

ポーラ学長は深々と頭を下げると努めて冷静に三人に歓迎の辞を述べた。

「学長、私が案内しますね♡」

マコが口を挟むと、龍人の美女達を大講義室の卒業式会場へと楽しそうに話しながら連れて行ってしまっていた。


「マコちゃん、連れって行っちゃった・・」

メリーナが呆然としていると、エスターテは横で震えていた。

「なによ、あの化物たちは、メリーよくあなた平然としてられるわね」

あの勇猛なエスターテが声を震わせながらも、ようやく口にだせていた。

「本当にマコといい、メリーナといい、呆れて言葉にもならないよ」

ポーラは、大講義室へと向かっているマコとメリーナをそれぞれを見回すと大きく溜息をついていた。


「わたしは、会場に戻るよ。二人は一旦教室の戻って在校生と共に会場入りしなさい」

そう言い残すとポーラは大講義室へ急いで向かって行った。

「こんなの危険じゃない?卒業式にあんなのが来賓なんて?」

エスターテが心配そうに大講義室を見つめながらメリーナに話しかけると隣でメリーナは変身をといていた。

「メリーチェンジ」

金髪のメリーナに戻るとエスターテに聞き返す。

「わたしや学長を化物とか危険だと思う?」

「え、思う訳ないじゃない」

「マコちゃんを見て思ったんだ。多分、彼女もあの三人を同じ様な目で見ているんだよ」

「え、それはあの娘が仲間だからじゃないの?」

「仲間だと思っても、力の差があり過ぎると怖くなると思うの。だから、学園ではチェンジはあまりしたくないの」

「何が言いたいの?」

「あの娘にとっては危険じゃない、だから安心して案内してる様な気がするの。あの娘、マコちゃんは、わたしと同じ様な気がしてきたの」

「そりゃあなんか、あなたと同類の様な気がしていたけど・・」

メリーナは立ち止まり答えを見つけた様につぶやく。


「そう。あの娘も、わたしも、なにもかも全てが同じなんだ・・」




お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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