あちゃ~?!
卯・辰の章、更新いたしました。
生徒会長選挙後の放課後、学長室にリヴィア・テンプル、アウラ・ヴェレーノ、メリーナ・フレヴァリ、エスターテ・ハーベストが呼び出されていた。
「全員揃ったね。本日は皆ご苦労だった。アウラ、生徒会長への就任おめでとう。そして、本日起きた事について皆の意見を集約する為に集まってもらった」
「マコについてはどの様な対応を?」
まず最初に、リヴィアが声を上げた。
「あの娘は、本当に肝が据わっているね。いつも通りの態度行動を貫いている様だね。カイラとエルドに対応させているよ。具体的には、ルームメイトには今晩からカイラと共に寝食を共にしてもらう様にして、エルドに遠巻きに気付かれない様、見張らせている」
ポーラ学長の言葉にリヴィアは、うなずきながら言葉を続けた。
「では、計画の見直しは、どの様にいたしましょうか?」
「そこだよね。かなり変更しないといけないね」
ポーラ学長の言葉にアウラが声を上げる。
「計画?わたしは存じ上げませんが?」
「すまないね。今年は卒業を早めて卒業生には「夜明けの爪」対策の応援に向かってもらうのは承知していると思うが、リヴィアにはメリーナとエスターテそして元十二魔将達とでパーティーを組んでもらって特別任務に従事してもらう予定だったんだよ」
「特別任務とは?」
ポーラは少し回りを見渡しながら答える。
「ここの結界も役に立たない様だから、今はもう答えられないね」
アウラは、少し青ざめながら周りを見渡しながら声を出す。
「学長の結界が破られているのですか?」
「そうだよ、ハイラ・カーラには何の役にも立たなかったよ。この場に来てもらったのは、その特殊任務の為にメリーナとエスターテは生徒会メンバーに推薦しないことを了承してもらう意味もあるんだよ」
「・・わかりました。しかし、生徒会長立候補者を推薦する習わしはどの様にいたしましょうか?マコは次点でした。本来なら副会長に推薦する流れですが」
「そうでした、困りましたね。彼女は何も現時点では問題を起こしている訳でもない「いち生徒」ですからね。なぜ彼女は次点をとれたと思いますか?」
ポーラはアウラに疑念を問いかけた。
「それは、演説中に公約として述べた「お礼奉公制」の廃止が大きいと思います。卒業後には学園が指定した自治体、ギルド、商人ギルド等に五年間従事しなければなりません。それを廃止し、しかも正業引退までの、学園に対しての連絡義務も免除する事を、新しい理事会に提案し実行してもらうと言い切ったのです」
「なるほど、痛い所をついて来るね。いつもの明るい踊る様な調子で訴えたんだろうね・・納得だよ」
そこで、エスターテも声を上げる。
「うちの村でも、修行明け免許皆伝したら「お礼奉公」に村を出ていますけど、それって当たり前の事じゃなかったんですか?」
不思議がるエスターテを横目に見ながらメリーナは心の中でつぶやいていた。
(あちゃ~?!、学生の選択肢を奪って労働を押し付ける歪んだ制度っていわれてたもんな~。どうするんだろう?)
再び放たれたマコたちの、この世界に無い戦略に、メリーナは頭を抱えてしまていた。
お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
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