やっぱり、手伝います♡
卯・辰の章、更新いたしました。
いよいよ会長立候補者がでそろい、わずか三日間の選挙運動期間が始まった。
初日の昼休み学生食堂前には立候補者と選挙応援者が左右に並び元気よく広報活動をおこなっており、それは昼休み学生食堂前の広場のみ、大声での活動、魔法を使った活動等、禁止事項に触れないであろうわずかな時間と期間に限られる、まるで祭りの様に華やかな色彩のお立ち台で声を出さないパフォーマンスを見せながら自己PRを繰り広げていた。
「なに、あの娘の恰好。可愛い♡」
「踊りながらプラカードをめくりながら公約を掲げている」
コミカルに踊るマコのお立ち台の前で、多くの学生達が立ち止まって見入っていた。
「これは参りましたね。わたし、明日から隣で演武でも披露しましょうか?」
エスターテは、人だかりができている。マコのお立ち台に目を向けながら呟いていると。
「三日しかない選挙運動期間ですから、大変ですが選挙投票前の応援演説以外にもお願いできますか?」
ルシアは少し困った様子で、エスターテと共に公約のプラカードを振りながら依頼していた。
アウラのお立ち台の前は、皆が立ち止まることなく素通りして行くだけになっていた。
「先輩、硬派すぎます。いや、地味すぎますよ」
メリーナはあまりにも飾り気のないアウラのお立ち台に心配して声をかける。
「地味かな?」
「地味すぎます!白黒の公約のプラカードは字が大きいだけで、だから読みやすいんですが、シンプル過ぎます!」
お立ち台の下でメリーナは只一人立ち止まり周りを見渡しながらアウラに駄目出しをする。
「公約の内容は大事だろう?」
「公約は大事だと思いますが・・、アウラ先輩の良さが伝わりませんよ。それが悔しいんです」
「メリーナ、選挙応援・・なんとか頼めないか?」
アウラは、珍しく少し心細そうにメリーナに告げる。
「先輩・・、わかりました。やっぱり、手伝います♡」
決意したメリーナは、笑顔で返事をした。
「ありがとう。こんなに大勢が立候補するもんだから・・な」
「放課後、いつもの用具室で待ち合わせしましょうね」
そうこうするうちに、初日の昼休みが終わろうとしていた。
「済まなかった。全員に断りを入れていたんだろ」
用具室でメリーナに開口一番にアウラは謝ってきた。
「いいえ、実は最後まで迷っていたんです。もし応援するなら先輩の応援をと」
「ありがとう本当に助かるよ。で、明日からどうしたら良いと思う?」
「とにかく立候補の人数が多くなてしまったので・・」
メリーナは暫く考え込んでから、何かが閃めいてきた。
「先輩のイメージは硬派なんですから、とりあえず力強さで行きましょう」
そう言うとアウラに近づき耳元でささやくと、アウラはニヤリと笑う。
「なるほど合体か!合体しながら人目を引くのだな」
アウラは、そう言うと用具室で以前の様に二人だけで、明日の準備を開始していた。
お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
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