↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/94

ふふ、なんか楽しそう♡

丑・寅の章、更新いたしました。

 「今晩、来ると思う?」

昼間用意した焚火の前で晩飯を食べ終えたエスターテにメリーナは訊ねる。

「多分、今晩来なくても明日の晩には来ると思うわよ」

「え、なんで?」

「私たちが寝不足になるのを待っていると思うけど、自分自身が逆に不意打ちを食らうのも避けるために眠れないと思うから。それと、シンダラたちが応援に来る可能性が有るから待てないからよ」

「自分が狩られちゃうから?」

「そう多分、この会話も聞いていると思うわよ。ここに居ると見せかけての昼間のような攻撃を警戒してると思うよ」

「そうだねエスちゃん。おばちゃんも「こちらから狩る位のつもりで」って言ってたもんね」

「そうよね。夜中の狩人になってみようか?」

エスターテのその言葉にメリーナは少し真剣な表情で答えた。

「ふふ、なんか楽しそう♡」

そう言うと二人は無言となり静かに気配が闇夜に消えていった。


当然、アンテラは森の中で二人の会話に聞き耳を立てていた。そして、二人の会話が終わると気配が消えている事に旋律を覚えていた。

(私と同じ、消音魔法、隠密魔法を使用している。私を狩るつもりなのか?この闇夜で・・このアサシンのわたしを・・)

アンテラはゆっくりと、ほふく前進を始めた。そして、二対一で闇に潜みあい牙を研ぎ合う行為に、苦笑しながらも大きな喜びを感じていた。

(これは、今までに味わった事のない狩りになりそうだ・・)



数時間が経ち、森は森の動植物達すらも何事も変化のない、いつもの静寂に包まれ続けていた。

(これは、お互いが目の前にいても気づけない状態じゃないのか?草木の僅かな揺れ、小石の転がる音すらしない。しかし無音という訳でもない森の音は聞こえ続けている。おそらく、一人が囮になり私が動いたところを昼間の様な魔法で撃ち落とす狙いだろう。二人共の位置関係がわかる迄、同士討ちになるほど片方に接近できるまでは動けんな・・)

これで何度目だろうか、自分自身に言い聞かせるのは、それでもアンテラは、ゆっくりとほふく前進する事を止めなかった。同じ場所に留まる事を避けるために。



そして、その時は突然訪れた。ほふく前進して目の前の木々を避けるために体制を変えようと手を伸ばした瞬間に、なにも無い筈の空間にある柔らかいものに触れてしまう。

「いや~!なに?ザラっとした?舐めないでよ!」

その空間からメリーナの叫びが響く。

「触っただけだ!舐めてなどいない!」

思わずアンテラは自身の「舐めまわしフェチ」の事だと悟り反論してしまった。

「なに変な事をしてるの!」

山道の方から神聖魔法をまとったエスターテがアンテラの声の方に滑空蹴りを放ってくる。


両者ともに、思いがけない形で深夜の闘いが幕を開けていた。



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。