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お疲れ様♡本当にありがとう♡

丑・寅の章、更新いたしました。

 「本当に酷い目に遭いましたね」

黒馬にメリーナとエスターテを騎乗させて、セゴクメドウの街をようやく離れる二人にサンテラが話しかける。

「本当よね。街の人、私たちの苦労をまるでわかっていないんだもんね。メリーナがまるで余計な事をした様な言い草だもの」

エスターテは街の方を振り向きながら文句を言った。

「仕方がないよ~。街のみんなは何事も無く普通に暮らしていたって、今もそう思っているんだから」

メリーナの言葉にシンダラも不愉快そうに話しかける。

「しかしですよ、ヒールや私たちの魔力を集めて連発したエクストラ・ピュリファイを街中で使用して怪我も治り正気にも戻っているのですよ。それをまったく理解されてないままで街を出るのは不愉快です」

「そこは、残ってくれた魔法学校の先輩たちが、時間をかけてゆっくりと理解してもらうって言ってたから・・」

メリーナは困ったように答える。


「バーちゃんや犬人達の活躍も、まるで魔物に襲われたくらいにしか認識していないし、わたしが校舎に駆け付けた時には校長先生たちが生徒たちを、湖に逃げて溺れなさいみたいな指導を子供たちにしていたのよ!」

「あれは、驚いたよね。エスちゃんが間に合ったから良かったけど・・でもみんな何が悪いのって表情だったもんね」

「自分たちが暴動を起こしているって自覚が、今でもないんだもの腹が立つわ。メリー、街に戻りにくくなったわよね」

「大じいちゃんも街を出てっちゃったし、戻る理由がそんなにないから・・」

そんなメリーナとエスターテの様子を見てアニラも声を掛ける。

「割に合わない、すごく酷い目に遭ったよね」

「ううん。今回一番、酷い目にあったのは、ネズミの大集団がおおいかぶさって体中が「むずむず」させらせた瞬間だったから・・」

メリーナの心の底からの辛そうな一言に、みなは一様に想像しうなずきながら、そして一斉に少し笑いながら答えた。

「そりゃ、酷い!」



セゴクメドウからの最初の峠で、先行して身を隠していたバサラと犬人達、そして見張りとして残された猿人達が待ち構えていた。

「お疲れ様♡すごく面倒をかけちゃたけど、本当にありがとう♡」

黒馬を下馬するとメリーナはすぐに犬人達に頭を下げる。すると犬人達は部隊ごとに綺麗に整列したまま礼を返す。

「身を隠していた間に、事の顛末は正直に説明しておきました」

バサラは安心したように笑いながらメリーナにそう告げた。

「良かった♡みんなバーちゃんを慕う子たちばっかりで♡」

メリーナがバサラの不安が解消したことを喜ぶと、シンダラが雲を呼びメリーナ達に告げる。

「では、この先の温泉の入口でお待ちください。今日は祝勝会を楽しみましょう。メキーラ人数分の弁当を運ぶぞ!」


そんなに運べるのかとメキーラは苦笑しながらもシンダラと共に大空へと飛び立っていった。



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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