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出来た♡出来ちゃたよ♡

亥・子の章、更新いたしました。

 メリーナとシンダラは湖畔の高級別荘地帯へビカラの捜索に飛び、他の者は暴動を食い止める為にそれぞれり散り散りに街へと下っていった。


「メキーラ、上空から見た街の様子は?」

サンテラがメキーラに尋ねる。

「一部わずかだが火の手が上がっている。既に始まっているぞ!それとバサラ、お前の遠吠えで犬人族達が街へと向かって来ている彼等に指示を頼む」

バサラはニヤッと笑いながら答える。

「私は一旦、街道の入口を目指して合流する。そして暴れる人々を無力化する様に指示を出す!」

「わたしは、子供たちが心配だから学校を目指します」

エスターテは学校の方へと走り去っていく。

「ここからはスピードが勝負ね。火の手が上がっている方向を目指すわ」

アニラが煙の臭いのする方向へと向かっていた。

「わたしは、街をかけ回りそれぞれ皆に指示を出すからな。特にバサラ頼むぞ!」

サンテラは、そう言うと黒馬に自身が跨ったまま、ものすごい勢いで街の大通りに向かって行った。



「さて、何処だと思う」

シンダラは別荘を眼下に見ながら旋回していた。

「情報調査用魔法を使ってみる」

「この距離でか?」

「やってみる」

背におぶさっているメリーナの身体がしばらくの間ほのかに白色に輝き、やがて虹色に変わっていくとメリーナが静かに1棟の大きな別荘を指さした。

「出来た♡出来ちゃたよ♡ビカラさんはあそこにいる!」

「凄いな・・」

シンダラは雲を降下させ別荘の中庭に着地させた。

「どこに潜んでいますか?」

「う~ん。あそこの立派な建物だったけど・・動いたかな?」

「もう一度やってみますか?」

その時、建物から二人の男女が飛び出し剣と魔法で襲い掛かってくる。


「ライトニング・バースト!」

女性が魔法を放ち、男性が焔の魔法剣でシンダラに切りかかってくる。

「リフレクション!」

メリーナは素早く対応し電撃をそのまま相手の女性に跳ね返す防壁魔法を構築する。

そしてシンダラは猿人化しながら金長棒で魔法剣を力ずくで振り払う。

「シンちゃん!多分この二人は潜伏していた卒業生たちよ」

「わかりました。上手く無力化します」

「お願いね」

流石は魔法学園の卒業生、様々な魔法や剣技を見せながら闘うも自力で勝るシンダラやメリーナに追い込まれていった。

「申し訳ございません、ビカラ様ここ迄です」

そう叫ぶと二人は自害しようとする。

「光輪凝固陣!」

とっさにメリーナは以前に学長が使用した魔法を行使し、二人は光のリングに拘束され身動きできなくなっていた。

「これで大丈夫♡」

あっさりと何事もなかったかのように高位魔法を発動するメリーナにシンダラは思わずため息をついていた。


「ビカラさん逃がしませんよ♡」

そしてあらためて、あのメリーナの瞳が激しい怒りに燃えている事実に、シンダラは背筋に冷たいものも走らせながらも畏怖も感じとっていた。



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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