聖幻闘舞!
亥・子の章、更新いたしました。
「学友さんか?その光、聖光の拳闘士の村の者かな?」
クビラは視線を二人に向けながら戦斧をその手に召喚する。
「ふむ。何十年ぶりになるか?「ファルシャ」をこの手にするのは・・魔将達よ、組織に戻る気はないか返答せい!」
目線を変え、元十二魔将達に対してクビラは構えをとる。
「このわからずや、まずわたしが相手をしても良いですか?」
メリーナにシンダラが問いかけ、そして返事を聞く事も無く猿人化し金長棒を手にしてクビラに襲い掛かっていく。
「ほう、これが回答か!」
シンダラの鋭い攻撃をファルシャで難なくいなし、そしてその巨体からは信じられないスピードであのシンダラの胸元に飛び込みファルシャの柄尻で吹き飛ばした。
「メリー!これが最後のわしの言葉だ!母の元で暮らせ、龍族を龍人達を本気にさせるな!」
メリーナがクビラの叫びとその強さを目の当たりし再び固まっていると、後ろから抱きかかえていたエスターテが身体を揺り再び叫ぶ。
「あの独りよがりのわからずやの爺、一発ぶちのめして目を覚まさせてやろう!」
「エスちゃん・・。わかったよ、わかった。決心がついたよ」
そう言うと、すっかり姿の変わった大じいちゃんの元にゆっくりと歩み寄っていく。
「大じいちゃん。わたしは大じいちゃんの敵になる。みんなを・・大好きなみんなを相手が誰であっても守り抜く。そしてこの街の人たちも学園もみんなで守り抜いてみせる」
そう言うと、メリーナの身体は虹色にひかりその手には黒いブレードを持つレイピアが握られていた。
「そうか・・ならば、わしは盟約に従いお前達を全て殲滅する。さらばだ・・」
そう言うと更にクビラの魔力が高まりその身体は見えない焔で覆われていった。
「狂化魔法!大じいちゃん血に飢えた狂乱魔法を・・」
メリーナは理性を無くしたクビラの攻撃を涙をこらえながら受けとめる。その周りでは、サンテラが、アニラが、シンダラが、メキーラが、バサラが、そしてエスターテが、その全ての力を行使して攻撃を加える。
「強い・・」
血を流し吹き飛ばされるアニラにメリーナはヒールをかける。その後も次々吹き飛ばされていく仲間達に戦いながらヒ-ルをかけ続けていく。
もう日が暮れ、薄暗くなった山小屋の前で猪の巨人は最後の刻を迎えようとしていた。魔の力を根こそぎ奪い去る様なエスターテの奥義がさく裂する。
「聖幻闘舞!」
聖気で囲まれた自身の幻影と共に超高速の連続蹴りと凄まじい拳の一撃を叩き込んだ。
「大じいちゃん!」
メリーナが叫ぶと、巨大な猪人は僅かに微笑んだ表情を見せ仰向けに倒れていった。
お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




