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みんな♡この場から退却~♡

亥・子の章、更新いたしました。

 「メリー、ああ言ってくれてるんだから見学させてもらいましょうよ。メリーがいた教室に案内してよ」

そう言いながらエスターテがメリーナの腕をつかんで校舎の方へと引っ張って行こうとする。

「エスちゃん・・」

いつもとなにも変わらない様子のエスターテにメリーナは戸惑いながらも確信する。

「エスちゃん、ごめんね。ピュリファイ!」

メリーナがそう叫ぶと、エスターテの全身が虹色の七色の光に包まれる。

「メリー?何でわたしに?」

驚くエスターテの身体から一匹の小ネズミが虹色の光を放ちながら慌てて飛び出してくる。そしてしばらく周りを見渡した後で草むらへと走り出していく。

「こいつ!」

最後尾にいたアニラが攻撃しようとすると、メリーナが慌てて叫ぶ。

「駄目、その子はもう感染してない。正気に戻っているから」

「えっ!」

アニラは小ネズミを踏みつけようとしていた足を思わず止めていた。

「もう、その子は只の野生のネズミになってるから。エスちゃんもね」

「メリー?なに?わたしも野生になってるってこと?」

メリーナの腕をつかんでいたエスターテは少し不機嫌そうに振り向きながら話しかけた。


その様子を見ていたビカラはその優しそうな微笑が、凍り付いたように固まりメリーナを激しく睨みつけていた。

「その魔法は・・貴方まさか賢者なの?」

「賢者じゃないと思うけど・・使えるようになったの」

「だからと言って、街中全てに魔法を行使しなんかできないでしょう?おとなしく従わないと、いつでも自害させられるのよ!」

明らかに憎悪に満ちた仮面の様な表情になったビカラにメリーナは困ったような表情で言い返す。

「そんな~ダメだよ絶対に駄目」

そう言いながら、メリーナは周りを見渡すと意を決して叫ぶ。

「みんな魔力を少しわけてもらうね。エクストラ・ピュリファイ!」

今度は校舎とビカラが自身が虹色の七色の光に包まれていく。

「貴様!なんだその凄まじい魔力は!」

ビカラは信じられないものを見る目でメリーナを見つめると、やがてその身体が無数のネズミへと変わっていくと、それぞれがバラバラに散って草むらへと走り去っていく。

「このネズミは攻撃してもいいのか?」

シンダラが問いかけると、メリーナは首を振りながら答える。

「みんな元は感染した野生のネズミで、本体はここには居なかったみたい」


やがて校舎からは、ざわついた子供たちの大きな声が聞こえてきた。

「先生、消えちゃった?変な人たちのせいだよ!校長先生を呼んできて!」

その声にサンテラが状況を冷静に的確に分析する。

「どうやら感染が治っても、正気に戻ったという自覚症状は本人たちにはまるで無いようですね」

「エスちゃんもそうだったし、そんな感じみたいね。で、みんな♡この場から退却~♡」


メリーナのその言葉に従い、まるで逃げるかの様に、みんなで子供たちの大きな声がする学校から退散していった。



お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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