はい♡残りたいです♡
亥・子の章、更新いたしました。
メリーナが情報調査用魔法を使って得たこの女性の情報は。
ビカラ・ムシカ、闇属性、黒魔法、呪術魔法、幻覚魔法、変身魔法、幻影魔法、精神操作魔法、催眠魔法、基礎能力値(群体値)98、最大能力値(群体値)686。シークレット固有ギフト「むずむずフェチ」だった。
「当校に何か御用で?・・あら、見知った方々も御一緒の様ですね」
少し遠くから声をかけるその女性、ビカラに背後から子供達の声が届く。
「先生、大丈夫?変な人たちだったら校長先生を呼ぼうか?」
ビカラは、校舎の方を振り向いて手を上げながら声を出す。
「大丈夫よ。知り合いの人たちだから、自習していてね」
「は~い」
元気の良い返事が校舎から発せられた。
「ここでは、先生として過ごしているのか?」
サンテラは警戒を解かずに話しかける。
「あら、私はいつも先生をしているわ。子供たちってとっても役に立っているんだから」
そう笑顔で微笑む女性に、メリーナは見た目から受ける情報とはまるで異なり、少しも優しさを感じることが出来ずにいた。
「あなたが、この街を支配しているの?」
メリーナの問いかけにビカラは優しい笑顔を見せ答える。
「ええ、そう。あなたが、「メリーナ・フレヴァリ」私と同じタイプの能力の持ち主なのかしら?」
「ここは、私の故郷なの。元の街に・・街の人たちを元に戻して!」
「あらあら。街を元に戻したら、あなたはその十二魔将たちを返してくれるのかしら?」
その言葉にメリーナはハッとして周りを見渡す。
「メリーナ安心しな。あんたのテイムの上書きは、奴とは性質がまるで違う。どちらかというと「夜明けの爪」に取り込まれる前の本来の自分に近い。その事はみんな判っているさ」
シンダラがメリーナを安心させるように語りかける。
「あら?そうなの。あなたがその様な口調で話しかけるなんて初耳だわ」
「もう少しギスギスしていたか?」
そう言いながらシンダラは、はっきり戦闘態勢へと変化していく。
「あら、わたしを攻撃する様だったら、この校舎の子供たちや街の人たちに自害しろと命ずる事も出来るのですよ。わかっていませんね」
ビカラはとびきりの優しい笑顔で元十二魔将達を見渡しながら話しかけた。
「ダメ!絶対に駄目!」
メリーナは思わず大きな声を出してしまっていた。
「まあ、せかっく故郷に帰って来たのですから懐かしい人たちにお会いになって、ゆっくりなさってても良いのですよ」
ビカラがそう言うと、バサラがすぐに言い返す。
「冗談じゃない!わたしは街へは絶対に近づかない様にしていたんだ」
「あらあら。それは残念。でも、その娘は残りたいんじゃなくて?」
エスターテの方を向いてビカラが微笑んだ。
「はい♡残りたいです♡」
エスターテは、まるでそう答えるのが当たり前の様に笑顔で口を開いていた。
お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。
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