表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/49

穴場を紹介するね♡

申・鳥・戌の章、更新いたしました。

 「さあ出発だ!お前ら先行して偵察しておけ」

翌朝、宴会後での軽い朝食を終えるとシンダラは部下の猿人達に指示を出す。

「へい、姉御。先に行ってまいります」

そう答えると昨日の騒ぎが噓のように統率された動きで街道を走り去っていった。

「凄~い。もう見えなくなった」

メリーナが驚いているとサンテラが近づきメリーナとエスターテを馬上に促す。

「我々も出発しましょう」

「ここから山を少し下ると、その後は山すその草原をゆっくりと昇り続けていくからよろしくね」

メリーナの説明にエスターテが馬の後乗から話しかける。

「かなり高台にある避暑地なんだ」

「そうよ、温泉もあるから。街に入る前に私たちしか知らない穴場を紹介するね♡」

「ほんとう!楽しみにしてるからね」

その二人の会話に同行するサンテラ、アニラ、シンダラも互いに顔を見合わせうなずきながら微笑んでいた。



十二魔将メーキラ・ダスは天空で眼下の高原を見つめながら途方に暮れていた。彼女には七千もの鳥人眷属を抱えており、その数と機動力を生かして秘密結社「夜明けの爪」の侵略地域の監視と情報伝達をその任務としていた。

無論、シンダラの離反も本部に伝え、直に監視するよう命じられていた。シンダラ本人が空を飛ぶ事が可能な数少ない十二魔将の一人であることが彼女の中で苦手意識をさらに膨らませていた。

「間違いなくセゴクメドウに向かってるみたいね」

これ以上の接近は危険だと判断し距離を置こうとしているとシンダラが雲を呼び、それに飛び乗る姿を目の当たりにする。

「気づかれた?」

あわててその場を離れようとするとシンダラは、もと来た道の方向へ高速移動していった。

「何か有った?」

しばらく眺めているとその姿は見えなくなってしまった。

(緊急事態!学園都市方面に再びシンダラが向かった。距離を取って詳細を連絡しろ)

あわてて部下の眷属に念話を送ると、暫くすると念話が返って来た。

(魔法学園に到着していました。何か有れば再び連絡します)

「今日も学園都市に行ったのか?一体なにがあったというんだ?」


再び暫くたつと念話が入ってくる。

(大きな荷物を下げて学園都市を出発しました。おそらくそちらに向かっています)

「訳が分からない。昨日も同じ様な報告を受けたんだが・・」

当惑しながらもシンダラと出会わない様に距離を保ちながら監視を続ける。

すると、昼近くになりシンダラが戻って一行と合流する。

「昼食をとるのか?猿人達も戻って来たな」

和気あいあいと昼食を取っている様子を眺めながら荷物の中身を確信する。

「食料を取りに行っていたのか」

楽しそうに食事をしている様子を眺めているとメーキラの腹の虫が鳴った。

(いつも昼食は抜いているのに、この時間に鳴るとは・・)

そんな事を考え少し油断していると、ものすごい勢いでシンダラの乗った雲が近づいて来る。

「しまった!」

逃げようとするが、あっという間に目の前に迫って来た。あわてて武器のヴァジュラを手に取り構えをとると、シンダラは笑いながら包んである四角い箱をゆっくりと投げ渡す。

「落とすなよ!旨いぞ、任務ご苦労さん」

そう言うと元の場所へと戻っていった。


「やはり、気づかれていたのか?いい匂いだな、旨いのか・・」

メーキラは暫くの間、上空で弁当の美味しそうな匂いに包まれながら腹の虫を鳴かせていた。




お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ