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とっても美味しいもんね♡

申・鳥・戌の章、更新いたしました。

 「ごめんね。荷物が増えちゃって」

シンダラの背におわれ雲の上で飛行中のメリーナは、すまなそうに耳元でささやく。

「このくらい。仲間たちの喜ぶ顔が目に浮かぶさ」

前方に馬鹿でかい袋を下げ首も回せない状態で前を向いたままシンダラは返事をする。

「それと、本当に良かったの?テイムを上書きなんかしちゃて」

「かまわないさ。それに心の奥底ではサンテラやアニラたちと闘いたくなかったんだし・・それに私達は皆、美食フェチなのさ」

「おばちゃんのまかない料理、とっても美味しいもんね♡」

「お前達が羨ましいよな、総帥たちにはこの楽しさがわかってないからな~」

「美味しい匂いを嗅ぎながら食べるご飯は最高なのに、もったいないよね」

「まったくだよ」

帰りはやや時間がかかったが、日の明るいうちに山奥の少し開けた峠に二人は到着した。



「今日、明日はごちそうだ!そして、私は新しい主としてこのメリーナに使える事とする。お前たちにとっても良い選択だと思っている。私をどうか信じてくれ!」

峠で対峙したままの部下の猿人達にシンダラは大声で告げる。

部下達は少し回りを見渡すが、やがてシンダラとメリーナの持つ袋の匂いを嗅ぎながらうなずき、声を上げる。

「姉御、何処までも付いて聞きますぜ!」

その言葉は、この場で再び結ばれた猿人軍団の総意となった。

「ここに、今日と明日分の弁当が有る。今日はこの場で宴会だ!」

シンダラの言葉に一同、握りしめた右手を上げる。その様子を見ていたエスターテ、サンテラ、アニラはお互い顔を見合わせ、そしてメリーナを見つめると少しだけ溜息を吐くと苦笑いをしていた。



日が暮れてもなお宴会は続きメリーナとエスターテが眠りについた後も、シンダラとサンテラそしてアニラが猿人たちが持ち込んだ酒を酌み交わしていた。

「重い鎖が外れたみたいで、心地良いよな~」

シンダラが顔を赤くしながら上機嫌で二人に酒を注ぐ。

「そうだね。今度は鎖じゃなくお守りを首に下げている様に感じるんだよ」

アニラが自分の想いを伝える。

「わたしは今までは、強い使命感できつく縛られていた様に感じていたな」

サンテラの言葉にアニラが言葉を返す。

「人一倍、仕事熱心だったよね」

「組織を裏切ったり逆らう行為に恐怖を感じていたんだが。なんだか、あの新しい主を見ていたら、なんともしれん優しい気持ちになるんだよな」

三人は、顔を赤らめながらうなずき合っていた。


「この先のセゴクメドウは誰の担当だ」

サンテラの問いかけにシンダラが答えようとするが。

「え、ああ、あれ?なんで?」

「制限がまだかかっているから特定の名前や地名を使わずに喋ると良いみたいだよ」

アニラのアドバイスにシンダラは少し苦笑いしながら喋りだす。

「あの街は鼠人の担当だ。周辺は犬人が守っている。そしてこの街道周辺地域全ての監視を受け持っているのは鳥人だ」

「おっ、上手い言い回しだ。わかりやすい」

アニラが褒めるとシンダラは、にやりと笑い。しかしその後、真顔になると二人に告げる。

「おそらく、明日には鳥人からの報告が本部にもたらされていると思うぞ」


シンダラの重い言葉に、三人は夜空を見上げながら各々がそれぞれ覚悟を決めていた。





お読みいただきありがとうございました。更新を水曜日、土曜日の週二回、16時前位に更新したいと思います。引き続きどうかよろしくお願いいたします。


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