表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

朝の一幕

PV3000にいきましたーパチパチ(o・ω・o)

これも読んでくださる方々のお陰です!

ますます頑張って書き上げていきますのでよろしくお願いします(・∀・)


~前回のあらすじ~


ネア、ヴィネを発見するからの


ネアの思いからの


ヴィネの思いからの


ご対面からの


魔物の王(候補)です


「まぁすごく可愛い子!ヴィネちゃんっていうのね。あなたも私の娘になるのだから気軽にお義母さんって呼んでね」


「はいっお義母様」


「よかったですねヴィネ」


「はいっネア姐さん」


目の前で仲慎ましい光景があるのだが....俺は今すごく疎外感を感じている...それは何故か?時はステータスを見た所まで遡る。


-------------------


あれ?俺の称号変わってるんだが……説明はっと、

魔物の王(候補)・・・魔王を2体以上従えた者の称号。従えし者と進化させし者の効果がある。


「ヨルン様も魔王になるのですか?」


「え?魔王になるのかい?」


俺のステータスを見た二人の目は何時になく光り輝いているな。何を期待してるんだか...


「いや今の所なるつもりないけど……成り行き?」


「そうですか……」

「そうなんだね……」


おいおい、明らかに二人とも落ち込まないでよ?その内必要ならなるけどそれは今じゃないからね?……取り敢えず()()ステータスの事は置いて違う話題を振ろう。


「ヴィネも明日母さんに紹介しようと思うんだけど……」


「え!?」


「それがいいと思いますヨルン様」


「母さんもきっと喜ぶと思うしね」


「こ、心の準備が…展開が早すぎぃ」


そして翌朝、母さんにヴィネを紹介したんだけど……


「あたいは、ヴィネって言います。昨晩ヨルン様と夫婦になりました。ネア姐さんと一緒で魔物だけど……」


「こっちにいらっしゃい!あっヨルンは皆の朝ごはんを持ってきてね」


で冒頭になるのだが……母さんが元気になったからまぁいいか。

俺は朝ごはんを貰いに居間へと赴いた。


「ヨルンよおはよう」


「ヨルン様おはようございます」


「ソルさんおはよう、えーと……」


そこには、既に朝食を食べてるソルさんと昨日見た見知らぬ女性がいた。


「あっ挨拶が遅れまして申し訳ございません。私はA級聖女のミナと申します、お見知りおきを」


あー母さんを治しに来てくれてた人か。


「ミナさんおはよう。知っているみたいだが俺はシーナの息子のヨルンだ」


相手が礼を尽くしてくれたのだ無下には出来ない…例え裏切りった彼女と同じ称号を持っていたとしてもだ。


「ソルさん、食事中にすまないが朝ごはんを四つ用意してくれないか?一つは消化に良いもので」


「四つ?三つでは無く?まぁ深くは聞くまい、後で話してくれるんじゃろ?」


「ああ……そうだな…母さん達がご飯食べて朝の状態を診るから、二時間後位に母さんの部屋に来てくれるか?」


ソルは頷き近くに居たメイドに食事の準備を頼んでいた。


「ブフゥ……ごほっごほっ……」


なんだこの女?汚いな……


「今なんと仰いましたか!?」


「別にあんたに関係ある事は一言も言ってないが?」


「関係あるとか無いとかでは無くてですね!あーもう、今ですねシーナさんの事仰っていませんでしたか?」


「言ったがそれがどうした?俺は母さん達の食事を貰いに来ただけだあんたには一切関係無い筈だ」


「関係あります!昨日のシーナさんの様子では食事など出来る状態じゃなかった筈です。それを貴方は無理やり食事をさせるのですか!?」


あー成る程ね。昨日の状態を見てるだけに俺のこの行動は聖女として許容出来ないと……くだらない……


「何も知らない赤の他人が、親子の中に割って入って来るのは止めてくれ迷惑だ」


「いいえ止めません!シーナさんが掛かってる病気は不治の病なんですよ?わかってますか?私の見立てでは持って3日なんですよ、それを……」


「それなら治った。これでいいか?」


「なお……え?えぇぇ!?う、うそ!あの病気は不治の病で私たち聖女でも完治が不可能な病気ですよ!」


「聖女がどんなものかは知らないが、少なくとも俺には不治の病でも何でもない。これでいいか?丁度食事も来た事だし俺は行かせて貰う。ああそれと、母さんの為に祈ってくれてありがとな」


目を見開き口をだらしなく開けた聖女を後目に俺は食事を部屋に運ぶためにこの場を後にした。


その後、母さん、ネア、ヴィネに食事をしながら今後の予定を相談した。相談内容は、一週間程ここに滞在し母さんを連れてダンジョンに戻るというものだ。初めは二、三日の予定だったが母さんに思うところが有るらしく一週間は欲しいそうだ。


それは問題なかったのだが、母さんがその間の行動は母さん、ネア、ヴィネの三人で行動したいそうで、俺は?と聞いてみたのだが一人で好きにしてだそうだ。


確かにネアとヴィネがいれば大抵の事は大丈夫だろうけど……けどね……俺息子だよね?一人で好きにしては無いんじゃない?ちょっと目から水がでそうだったよ?


ゴホン……そんなこんなでソルさんが来る時間が来た訳なんだが……


コンッコンッコンッ……

「入るぞ」


母さんがどうぞと招き入れたのだが、明らかに誰か……いやこの気配は十中八九聖女だろう。ソルさんが連れてきたか?だとしたら一緒に入ってくる筈だ……大方盗み聞きと言ったところか。


「気付いてると思うが馬鹿が一匹ついてきてるぞ」


「分かっているのだがのう来て貰った手前、無理やり部屋に押し込む事ができんのじゃ」


俺はネアを見て頷いた。ネアは俺の意図に気付き直ぐに糸で扉を固定した。


「ソルさんは母さん以外の()()で唯一信用出来ると思ってる。聖女にも何も言ってないみたいだしな、俺もそれに答えようと思う。だから俺たちの住みかで話をしようか……ルーム」


何も無いところ一枚の扉が現れる。


ガチャ……

「ネア、ヴィネ、母さんとソルさんを案内して」


「畏まりましたヨルン様」

「了解ヨルン様」


五人が中に入ると扉はスッと消え去った。後に残ってるのは人がいた温かさのみだった。


-----------


~ミナ視点~


私は朝聞いた言葉に耳を疑った……だって不治の病と言われている血結晶病は、歴代で最高の力を持ったS級聖女マリアナ様でも完治が不可能だった病なのだが、それを完治させたなんて言われたのだから。


彼が去った後直ぐにソル様に問い詰めたのですが、知らないの一点張り....あれは絶対に知っていますが口を割る事は一生無いでしょう。


私は真実を知るべく仕方なくソル様の後を付け、シーナさんの部屋の中に入ったのを確認しそっと扉に耳を当てました。


ですが....全く声が聞こえないのです。それどころか人の気配が無いように思えました。聖女である私が盗み聞きまでしているのに何も得られないなんて...私は自ずと扉の取っ手に手を掛けていました。そして意を決して中に入ろうと扉を押したのです。


ゴンっ!頭がとても痛かったです。まさか開く事も叶わず私の頭で扉にノックしてしまうなんて....痛さのあまり涙目になってしまいましたが、私は絶対に諦めません。


何故なら、もし本当に完治出来ていたならこの病気で苦しむ多くの人たちを救う事が出来るからです。頭のタンコブ位へっちゃらです....嘘をつきましたやっぱり痛いです。


それと彼にはもう一つ確認したい事があります。それは血結晶病に罹る人は何故女性に多いのか、しかも魔法に長けた人が圧倒的にです。そのせいかこの病気は別名大魔法使いの呪いなんて大それた名前まで付いています。


本当に完治しているなら彼は治療法を知っている筈ですし、治療法を知っているなら原因も知っている筈です。最悪治療法を教えて貰えなくとも原因を聞き出せれば、それだけで今は罹って無い人を病魔の魔の手から救う事が出来る可能性が出てきます。


だから私は諦めません!今は無理そうですが、いつか必ずどんな手を使ってでも聞き出して見せます。そして幾人もの命を救って見せます....何故なら私が聖女だからです。

聖女がこれからどう絡んでいくのか……

ん?誰か忘れてないかって?

わすれてませんよ?今その人は部屋で軟禁中です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ