スターゲート
『 キャッ! 』
私たちから少し離れたところから、再度短い悲鳴が聞こえた。
その悲鳴に呼応するように
私は、小さな私の手を少し強く握った。
『 お~~~~~い! 水谷ぃ~~~~~! いるんだろ? 』
( 外から誰か呼んでるよ? 水谷さん、早く出てきてあげて。 )
外からの呼びかけに反応するように、私たちから少し離れた所から声がした。
すごく若い声。
『 おい!! ひまり、まつり、いるか? 』
『 いるよ。 』
『 いる。 』
『 よし、ちょっと、後ろに下がってろ。 』
( なに、なに? 何が始まるの? )
私は声のする方を、ジッと目を凝らして窺っていると
真っ暗の店内が、そこだけ・・・声の発せられたところだけ
明るく輝いて見えた。
『 なに、あれ? 』
『 きれい、スターゲートみたい。 』
『 スターゲート? 』
小さな私が、感嘆の声を上げているシロモノは
なんだかトビラくらいの大きさが金色に輝いて見える。
スターゲート、ってなんだか、よくわからないが・・・
その光輝くモノに
男の子が一人、そして その後ろに女の子が二人立っているのが
見える。
『 なっ!! 』
次の瞬間、
私は、彼らの行動にマヌケな声を出してしまった。
それは、彼らがその光輝くモノの中に一人ずつ姿を消していったからだ。
( うわ~~~~~~~~、なんだこれ? って、なにが始まってるの? )
『 すごい。 』
『 ・・・・・ 』
( これって、私たちに関わりのないことだよね? )
『 ねぇ。 』
『 な、なに? 』
『 私たちも行こうよ。 』
『 ふぇ!? ど、どこへ? 』
『 あの中・・・! 』
小さな私が、人の形ほどの 光り輝くトビラのようなモノを指さす。
『 早くしないと、消えちゃうかもよ 』
( その方がいい。 早く消えてください。 )
『 ねぇ、はやく!! 』
小さな私の手が、強く強く
私の手を引っ張る。
こどもの力って、こんなに強かったっけ?
『 も、もう。 わかったわよ。 行けばいいんでしょ? 』
『 やった~~~! わくわく、ワクワクするね。 』
( しないよ、こっちはドキドキだよ )
私は、ぶーたれながらも
私たちを待っているかのように、なかなか消滅しない
とても美しく輝く、その光の中へと
手を繋いで
「 せーのっ 」 で、一緒に飛び込んだ。
~つづく~




