北の大地へ、ようこそ
『 こ、ここはどこ? 』
あんなに美しく輝いていたのに、
辿り着いたところは・・・
『 駐車場? 』
数歩、歩みを進めると
地下駐車場の利用案内看板が見える。
【 帯広駅地下駐車場利用案内 】
『 帯広? 』
『 帯広って、あの北海道の・・・豚丼で有名なトコ? 』
( 他の帯広なんて、知らないけどさ
・・・これって、どうなってるの? あの子たちは何処へ行ったのかしら? )
『 とりあえず、さ・・・上へ、地上へ出ようか? 』
『 うん 』
( 私たちって、いま、何をやってるのかしら・・・? )
地上を求めて、階段の案内板を探す私たちだったが、
数歩先を行く小さな私が歩みを止め、ゆっくりと振り返り
私の顔を見つめる。
『 なに? 』
『 なんか、ごめんなさい。 』
『 え? 』
『 だって、こんな魅力のない場所に通じているなんて・・・ 』
『 そんなの、あの時点ではわからなかったでしょ? 』
『 でも・・・ 』
『 こっちに来なさい。 』
小さな私が、言葉なく 私のところにやってくる。
( なんか、可愛い。 でも、これは自分なんだよな
・・・なんか複雑な気分だなぁ。 )
『 あなたがどうして私の元に現れたのか、それは知らないけど
もう、こうなった以上・・・最後まで付き合ってもいいかな?・・・
なんて思ってるんだ。 』
どうせ、今の生活なんて、全然魅力的じゃないし、
変える努力も気力も・・・なんだか失いかけてるし・・・
『 おねえちゃん、ありがとう。 』
『 お、おねえちゃん? 』
『 ダメかな? 』
『 ま、まぁ・・いいけどさ・・・ 』
すると、
小さなワタシが わたしに抱きついてきた。
すっごく小さくて とても柔らかい感触が
わたしの身体を覆う。
『 ねぇ、お姉ちゃん。 』
『 なぁに? 』
『 帰る前に、豚丼食べたいな。 』
『 そうね。 そうしましょう。 って、ああ、そういえば
おカネ無かったか・・・ 』
おカネが無い。 これは、かなりヤバイよね。
財布ごとないんじゃ、カードだって利用できないし・・・
どうやって帰れるんだ、これ?
『 お、お姉ちゃん! あれ!!! 』
『 え!? 』
小さな私が、ある一点の光を見つけ出した。
『 ま、また・・・。 』
『 きれい。 』
『 そ、そうね。 』
『 ねぇ、行こうよ!!! 』
私たちは、再度見つけ出した光のトビラ、スターゲート?を
車と車の間に見つけ出し、
今度は拝む様な気持ちで、手を繋いで飛び込んだ。
( 今度は、ちゃんとした場所でありますように・・・・ )
~つづく~




