表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/50

Power outage




『 おカネなら、あげたばかりでしょ。 もう、無いの? 』



なぜ、よりにもよって 後払いの店だったんだろう・・・。


まぁ、自分のせいだ。 仕方がない。


彼女には店内で待っていてもらって、

タクシーを使って財布を取りに戻るか・・・

そういえば、カギも掛けてないハズだし。




『 あのさ、実は財布忘れちゃってさ・・・ 』



そう、少女の私に説明しようとした途端、

店内の電気がすべて落ちた。


一気に辺りが真っ暗になり、他にいた数人の客の短い悲鳴が届いた。

そして、グラスが床に落ちる音も続けて聞こえてきた。


『 な、なに? 停電? 東京で? 』 

『 ねぇ、手を繋ごうよ。 』 

『 そ、そうね。 あ、あなた、意外と冷静ね? 』

『 そうかな? 』


( さっき、泣いたばかりなくせにさ・・・ )


『 あ、れ・・・。 』


真っ暗で何も見えないだけなのに・・・

耳までおかしくなってきた感じがする。



『 ねぇ、ちょっと怖いかも・・・ 』

『 そ、そうね。 私も怖いわ。 』


真っ暗な店内を出口を目指して、ゆっくりと歩き出そうとした途端

物凄い音が2人の耳に届き始めた。



ガタ、ガタ、ガタ、ガタ。 ガタ、ガタガタ、ガタガタガガガガッガ・・。



『 え、今度は 何? 』 

『 こ、こわいよ~ 』

『 し、しっかり私の手を握って!! 』



ガタガタガガガガ、ガタガタガガガガ、ダダダダダダッダダ。




( もう・・・どうなってるの? 

地震? ビルの倒壊? テロ、じゃないでしょうね? )



しばらく姿勢を低くして、不穏な状況に耐えていると

なんだか、自分の足元が濡れているのに気が付いた。




『 なんか、濡れてる? 』

『 私も・・・同じだよ。 』 


( もしかして、水道管の破裂とか? )




『 お~~~~い!! 』


( え? 何の声? しかも拡声器? 外から? )



『 なんか、ヤバそうな感じだよね。 』

『 うん。 』 




私は、なんだかよくわからない展開に

今日、無事に家に帰ることができるのか

少し不安になってきた。

 






~つづく~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ