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妹に婚約者も屋敷も奪われましたが、亡き王妃の帳簿には私の名前しかありませんでした 〜追放された公爵令嬢が王宮の裏金を暴いたら、冷徹宰相閣下に「国ごと君を守る」と言われています〜  作者: 終焉を綴る堕天筆聖セラフィム・夜叉王院常闇寛龍


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14/90

第14話 妹の衣装部屋にされるはずだった部屋から、証拠が出ました

セレスティアの部屋は、屋敷の北側にあった。


 エルフォード公爵邸の中でも、陽当たりのよい南側にはリリアナの部屋や客間、母の私室が並んでいる。庭園が見え、午後には柔らかな光が入り、春には薔薇の香りが窓辺まで届く。


 対して、セレスティアの部屋は静かだった。


 窓の外に見えるのは、庭ではなく古い石壁と背の高い常緑樹。日差しは午前の短い時間しか入らず、冬には足元が冷えた。けれど本を置くには悪くなかった。光が強すぎないから紙が傷みにくい。机を窓際に寄せれば、朝のわずかな明るさで文字も読めた。


 セレスティアは、その部屋に不満を言ったことがない。


 少なくとも、屋敷の使用人たちはそう記憶していた。


 いつも静かに机へ向かい、必要な書類を整え、夜更けに蝋燭の火を落とす。華やかなドレスより法典の写しを大切にし、宝石箱より手紙の小箱を奥へしまっていた。


 だから使用人たちは、なんとなく思っていた。


 セレスティア様は、あの部屋で十分なのだろう、と。


 その思い込みが、どれほど都合のよいものだったのか。


 宰相府の監査官たちが部屋へ入った日、使用人たちはようやく少しだけ気づくことになる。


「封印紙、破損なし」


 法務官オルドが扉を確認し、記録官ミリアがその言葉を書き留める。


 廊下には、エルフォード公爵家の執事長と侍女長、そして数人の使用人が控えていた。誰も口を開かない。


 部屋の前には、数日前までリリアナの新しい衣装箱が置かれていた。


 淡い薔薇色の布を張った箱。

 金具に小さな花模様がついた、見るからに愛らしいもの。


 それは今、廊下の端へ寄せられている。


 セレスティアの部屋を衣装部屋にする計画は、宰相府の保全命令によって止まった。


 止まっただけではない。


 この部屋は今、監査対象の一部になっていた。


 オルドは手袋を直し、扉を開けた。


 古い紙と、乾いたインクの匂いがした。


 部屋の中は、大きく荒らされてはいない。


 ただ、途中まで片付けようとした痕跡が残っていた。


 書棚の一部は空になり、本が箱に詰められている。机の上の小物は布で包まれかけ、衣装箱を運び込むためか、壁際の椅子が廊下へ出されていた。


 そして、部屋の中央には半端な空白があった。


 誰かの生活を途中で止めたような、不自然な空白。


 記録官ミリアは、部屋に入った瞬間だけ、少し眉を下げた。


 だがすぐに表情を戻し、記録を始める。


「セレスティア・エルフォード様旧私室。北側二階。保全命令後、封印紙破損なし。室内、一部整理途中の形跡あり」


 オルドは執事長を見る。


「この部屋の整理を命じたのはどなたですか」


 執事長は一瞬迷い、答えた。


「奥様でございます。ただし、旦那様のご意向でもありました」


「目的は」


「……リリアナ様の衣装部屋として使用するためと伺っております」


 ミリアの筆が走る。


 廊下にいた若い侍女が、いたたまれない顔で目を伏せた。


 オルドは部屋の中へ進む。


 まず机。


 その机はすでに宰相府へ移されているため、ここにあるのは予備机だった。セレスティアが昔使っていた小さな机で、引き出しの底に古いインク染みが残っている。


 次に書棚。


 法典、会計記録の写し、王妃基金に関する古い資料、地方領主夫人からの手紙、孤児院から届いた礼状。


 これらはすでに一部が保全されている。


 今日の目的は、未確認の場所だった。


 衣装箱を運び込むために動かされかけていた壁際の収納棚。

 床板の傷。

 机の奥の隙間。

 そして、セレスティア自身も存在を忘れていたかもしれない古い私物。


「この棚を開けます」


 オルドが言うと、執事長が小さく頷いた。


 棚の中には、布袋や古い箱が入っていた。


 リリアナの華やかな衣装箱とは違う。

 質素な木箱ばかりだ。


 その一つを開けると、子どもの頃の教材が出てきた。古い文字練習帳、礼法の覚書、王宮史の写し。


 ミリアは中身を確認し、目録に記す。


 次の箱には、古い茶会記録の草案が入っていた。


「これは公的資料ですか」


 ミリアが尋ねる。


 オルドが確認する。


「正式記録ではありませんが、王妃基金関連の補助資料に当たる可能性があります。保全対象」


 さらに奥の箱を出そうとしたとき、棚の底板がかすかに浮いていることにミリアが気づいた。


「オルド様」


「どうしました」


「この底板、少しずれています」


 オルドが膝をついて確認する。


 確かに、底板の端にわずかな隙間があった。普通に見ただけでは分からない。けれど、箱をすべて出したことで見えた。


「執事長。この棚に隠し板があることを知っていましたか」


 執事長は青ざめた。


「いえ、存じません」


「この部屋の家具は、誰が管理を」


「基本的にはセレスティア様ご本人が。ただ、大きな修繕は旦那様の指示で職人を」


「いつ頃の家具ですか」


「セレスティア様が王太子妃候補になられた頃、書類が増えるため新調されたものと記憶しております」


 オルドは記録官を見た。


「隠し板らしき箇所を確認。開封前記録」


 ミリアが頷き、位置と状態を書き留める。


 オルドは慎重に底板を外した。


 中には、薄い封筒が数通と、小さな布包みが入っていた。


 その場にいた全員が息を呑む。


 封筒の一つには、見覚えのある印が押されていた。


 エルフォード公爵家の私印。


 だが、宛名はない。


 オルドは手袋越しに封筒を持ち上げた。


「記録。隠し板内より封筒五通、布包み一つを発見。封筒一通にエルフォード公爵家私印。宛名なし」


 執事長の顔色がさらに悪くなる。


「そのようなものが、この部屋に……?」


「現時点では、誰が保管したものか不明です」


 オルドはそう答え、封筒を保全袋へ入れた。


 布包みを開けると、小さな鍵が出てきた。


 古い銅色の鍵。


 鍵には札がついている。


 そこには、薄くなった字でこう書かれていた。


『奥倉庫・旧会計箱』


 オルドは、その札を見て目を細めた。


「執事長。奥倉庫とは」


「屋敷の裏手にある古い倉庫です。昔の帳簿や壊れた家具を置いております」


「旧会計箱は」


「……存じません」


 執事長の声は、自信がなかった。


 オルドは扉の外の使用人たちへ視線を向ける。


「この鍵、見覚えのある方はいますか」


 誰も答えない。


 しばらくして、一人の年配の侍女が小さく手を上げた。


「おそらく、先代奥様の頃の会計箱ではないかと」


「先代奥様?」


「旦那様のお母上でございます。昔は屋敷の寄付金や慈善関連の控えを、奥倉庫の箱にしまっていたと聞いております」


 オルドは静かに頷いた。


「奥倉庫も保全対象に追加します」


 ミリアが即座に記録する。


 その瞬間、廊下の向こうから足音が聞こえた。


「何をしているの」


 声の主は、リリアナだった。


 淡い水色のドレスを着ている。普段なら可憐に見える装いだが、今日は顔色が悪く、目元も赤い。


 彼女は部屋の入口で立ち止まった。


 そこがかつて姉の部屋だったことを、今さら思い出したような顔だった。


「リリアナ様」


 侍女長が慌てて近づく。


「こちらは現在、宰相府の調査中でございます」


「分かっているわ」


 リリアナは小さく答えた。


 そして、部屋の中を見た。


 書棚。

 古い箱。

 布で包まれかけた私物。

 空になりかけた壁際。

 隠し板から出された封筒。


 ここを、自分の衣装部屋にする予定だった。


 その事実が、今になって妙に重く感じた。


「お姉様は……ここで、ずっと」


 リリアナは呟いた。


 オルドは礼をする。


「リリアナ様。申し訳ありませんが、現在室内への立ち入りは制限されています」


「入りません」


 リリアナはすぐに言った。


 以前なら、なぜ自分の家の中なのに駄目なのかと泣いていたかもしれない。


 だが今は、足が動かなかった。


 部屋の空気が、彼女を拒んでいるように思えた。


 いや、違う。


 拒んでいるのではない。


 ここには、姉がいた。


 リリアナが見ようとしなかった時間が、ここに残っている。


「その箱は、何ですか」


 リリアナは小さく尋ねた。


 オルドは答える。


「隠し板内より発見されたものです。今後、宰相府で保全確認を行います」


「隠し板……?」


 リリアナは目を見開いた。


 この部屋にそんなものがあったことを知らなかった。


 そもそも、姉の部屋に何があるかなど、ほとんど知らなかった。


 姉はいつも自分の部屋にいた。

 机に向かい、書類を読んでいた。

 リリアナが遊びに来ると、少し困ったように笑いながらも、必要なら席を立ってくれた。


 お姉様は、いつもそこにいる。


 そう思っていた。


 でも、その「そこ」がどんな場所だったのか、知らなかった。


「リリアナ様」


 オルドは穏やかに言った。


「確認ですが、この部屋を衣装部屋にする予定について、ご存じでしたか」


 リリアナは肩を震わせた。


 廊下にいた侍女たちの視線が集まる。


 彼女は少し迷ったが、嘘はつけなかった。


「はい」


「どなたから聞きましたか」


「お母様からです。お姉様は別邸へ移るから、この部屋を使っていいと」


「セレスティア様ご本人の了承はありましたか」


 リリアナは唇を噛んだ。


「……分かりません」


 答えたあと、すぐに言い直す。


「いいえ。たぶん、ありません」


 その言葉を口にした瞬間、胸が痛んだ。


 以前なら、こう思っていた。


 お姉様なら譲ってくれる。

 お姉様は強いから。

 お姉様は物に執着しないから。

 お姉様は私を嫌いではないから。


 でも、それは了承ではなかった。


 リリアナは、ようやくそこに気づき始めていた。


 オルドは記録官へ視線を向ける。


 ミリアが記録する。


 リリアナは、その筆の音を聞きながら、急に怖くなった。


 自分の何気ない言葉も、記録される。


 これまで姉が書いていた記録とは、こういうものだったのかもしれない。


 人の言葉を、なかったことにしないためのもの。


「……お姉様は、このことを知っていますか」


 リリアナは尋ねた。


「部屋の保全状況については、宰相府を通じて報告されます」


「そう、ですか」


 リリアナは俯いた。


 謝りたい。


 そう思った。


 けれど、何を謝ればいいのか分からない。


 婚約者を奪ったこと。

 王太子妃の仕事を軽く見たこと。

 茶会費で怒ったこと。

 この部屋を衣装部屋にしようとしたこと。

 姉が何を大切にしていたか、何ひとつ知らなかったこと。


 謝るには、多すぎた。


 だから言葉が出なかった。


 宰相府の新しい部屋で、セレスティアは隠し板から見つかった封筒と鍵の報告を受けた。


 ちょうど、ラドクリフ商会関連の推薦状分類を終えたところだった。


 カインは報告書を読み、すぐに眉を寄せる。


「奥倉庫の旧会計箱か」


 セレスティアは記憶を探った。


「聞いたことがありません」


「公爵家の古い会計記録かもしれない」


「なぜ私の部屋に鍵が」


「誰かが隠したか、誰かが君の部屋を保管場所として使ったか」


 セレスティアは、手元の報告書を見つめた。


 隠し板。


 自分の部屋に、そんなものがあった。


 知らなかった。


 いや、本当に知らなかったのだろうか。


 棚の底板が少し浮いていることに、何度か気づいたような気もする。けれど、書類に追われて確かめなかった。古い家具だから歪んでいるのだと思っていた。


 あの部屋には、まだ自分の知らないものがあった。


 それが、少し怖かった。


「この封筒は、ここで開封しますか」


 ミリアが尋ねる。


 カインはセレスティアを見る。


「君の部屋から出たものだ。立ち会うか」


「はい」


 セレスティアは迷わず答えた。


 怖くても、見る。


 もう、それを自分に約束していた。


 法務官オルドの帰還を待ち、封筒は宰相府の小会議室で開かれることになった。


 机の上に五通の封筒が並べられる。


 一通目。

 エルフォード公爵家私印。宛名なし。


 中には、古い取引控えが入っていた。


 ラドクリフ商会の名がある。


 日付は、七年前。


 支出名目は、孤児院用毛布の調達。


 セレスティアは資料を見た瞬間、眉をひそめた。


「この年の毛布調達は、別の商会だったはずです」


 ローレン副監が確認する。


「会計室記録では、北方毛織物組合から直接購入となっています」


「では、なぜラドクリフ商会の控えが」


 オルドが中の紙をさらに確認する。


「これは、仲介手数料の内訳のようです」


 セレスティアは息を呑んだ。


 直接購入したはずの支援物資に、見えない仲介が入っている。


 そして、その仲介先がラドクリフ商会。


 二通目。


 こちらには、エルフォード公爵家の家令が書いたと思われる短いメモがあった。


『セレスティア様署名入り控え使用。王妃基金関連として処理可。旦那様確認済』


 部屋の空気が凍った。


 セレスティアは、その一文から目が離せなかった。


 セレスティア様署名入り控え使用。


 旦那様確認済。


 父が、確認している。


 まだ、それが何を意味するか慎重に見なければならない。


 だが、限りなく近づいた。


「記録」


 カインの声は低かった。


 オルドが書き留める。


「セレスティア様署名入り控え使用、旦那様確認済との記載あり」


 セレスティアは、ゆっくり息を吸った。


 胸が痛い。


 けれど、崩れない。


 カインが言った通りだ。


 崩れても戻ればいい。


 今は、まだ立っていられる。


 三通目には、古い見積書が入っていた。


 そこにもラドクリフ商会。


 四通目には、社交費の控えらしきもの。


 そして五通目には、封のされていない小さな紙片が入っていた。


 紙片には、父の筆跡で短く書かれていた。


『セレスティアには見せるな。数字だけ整えておけ』


 セレスティアは、しばらく動けなかった。


 見せるな。


 父の字だった。


 間違えようがない。


 幼い頃から何度も見た字。

 書き取りを直された字。

 王宮へ行く前に渡された訓示の字。

 そして今、彼女に見せるなと命じている字。


 カインが静かに問う。


「筆跡は」


 セレスティアは答えた。


「父のものです」


 声は小さかった。


 だが、確かだった。


「断定できるか」


「はい」


「記録」


 オルドが筆を動かす。


 セレスティアは、紙片を見つめたまま言った。


「これで、父が少なくとも一部の隠蔽を認識していた可能性が高まりました」


 自分で言った言葉が、胸に刺さった。


 父。


 隠蔽。


 その二つの単語を、同じ文の中で口にした。


 もう戻れない。


 戻れなくていい。


「奥倉庫を開ける必要があります」


 セレスティアは言った。


 カインが頷く。


「ああ。旧会計箱とやらを確認する」


「私も立ち会います」


 カインは、少しだけ目を細めた。


「現地に行くことになる」


「はい」


「公爵邸だ」


「分かっています」


「父親と顔を合わせる可能性がある」


 セレスティアは、紙片から目を離した。


「それでも、行きます」


 自分の声は、思ったよりも落ち着いていた。


「私の部屋から出た鍵です。私の署名が関わる文書です。私が立ち会うべきです」


 カインはすぐには答えなかった。


 けれど、止めもしなかった。


「条件がある」


「はい」


「宰相府の護衛をつける。法務官、記録官、会計監査官も同行。公爵家の者との私的会話は禁止。何か言われても、その場で返答せず記録させろ」


「承知しました」


「無理だと感じたら、すぐに言え」


「はい」


「強がるな」


 セレスティアは、少しだけ苦笑した。


「最近、強がりが通用しなくなりましたね」


「通用させる気がない」


「そうでした」


 カインは、紙片を保全袋へ入れるよう指示した。


 その手つきは冷静だった。


 だが、セレスティアには分かった。


 彼は怒っている。


 彼女が怒る前に、彼が怒ってくれている。


 それが少しだけ、胸を支えた。


 その夜、セレスティアは自分の机に向かった。


 今日の勤務時間は終わっている。


 だから、仕事はしない。


 ただ、覚書だけを書いた。


『父の筆跡で、「セレスティアには見せるな」とあった』


 書いて、しばらくペンを止める。


 次の言葉を探した。


 怒り。

 悲しみ。

 失望。

 怖さ。


 どれもある。


 けれど、一番近いものは、空白だった。


 胸の中にぽっかりと穴が開いたような感覚。


 父ならそうするだろうと、どこかで思っていた。

 それでも、実際に字を見ると違う。


 想像と証拠は、重さが違う。


 セレスティアは、続きを書いた。


『証拠は、想像より重い。けれど、重いからこそ逃げない』


 そこで、小さく息を吐く。


 明日、彼女は公爵邸へ行く。


 追い出された屋敷へ。


 衣装部屋にされかけた部屋から見つかった鍵を持って。


 監査官として。


 セレスティアは、机の引き出しを開けた。


 青い栞。

 自分で書いた覚書。

 そして、王妃の手紙の写し。


 その一番上に、今日の覚書を重ねる。


 引き出しを閉める。


 小さな音がした。


 もう、何もなかったことにはしない。


 翌朝、エルフォード公爵邸へ向かう馬車に、セレスティアは乗った。


 隣にはカイン。


 向かいには法務官オルドと記録官ミリア。


 護衛の騎士が前後を固めている。


 車輪の音が、王都の石畳を規則的に叩く。


 セレスティアは、膝の上で手を重ねていた。


 手は少し冷たい。


 カインがそれを見て言った。


「戻れるか」


 セレスティアは窓の外を見た。


 近づいてくる、見慣れた屋敷の門。


 かつては帰る場所だった。


 今は、監査対象だった。


「戻るのではありません」


 セレスティアは静かに答えた。


「調べに行きます」


 カインは頷いた。


「それでいい」


 馬車が門前で止まる。


 エルフォード公爵家の門が、ゆっくりと開いた。


 その向こうに、セレスティアが失った屋敷がある。


 けれど今、彼女の手には鍵があった。


 誰かに閉じ込められるためではない。


 隠された箱を開くための鍵が。

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