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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第39話 依頼料は謝礼の前払いで

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 気まずくなったのか、その警察官とルーモアがそれ以上会話をすることはなかった。


 しかし、それでは良くない。僕たちはルーモアが渡した紹介状の内容について知る必要がある。ルーモアがどこまで書いたのか、そして何を書いたのか。そこに偽りはあるのか。それから僕たちの嘘がどこまで通用しているのか。


 もう僕たちが捕まらないことはハッキリしたし、警察もそこまでリアスとヴェルスに対して抱いている疑いが高くはないことも分かっている。であれば、僕たちはもう自由に発言できるはずだ。僕たちが黙っていたのは警察に不信感を抱かれないためだったわけであるし。


「あの、ルーモアさんが渡した紹介状に書かれた内容も含めて、情報を共有させていただきたいのです。この件が解決したら、僕たちも皆さんと協力して治安の悪化を抑えるのに協力したいと思ってますし」


 この件のためではなく、今後のためだと言えば、情報を共有してくれるハードルも下がるだろう。


「それもそうだね。ただ僕はそろそろ店に戻らないといけないから、後は任せるよ」


 確かにルーモアは街を支える情報の大黒柱。長く僕たちに構っているわけにはいかないだろう。私立探偵と警察の間に結ばれた同盟も、ルーモアが橋渡しをしているからこそ成り立っているものだし、僕たちが独占するわけにはいかない。


「ルーモア、待てよ。俺たちまだ金払ってないぜ」


 エクエが引き留める。確かに、まだ払っていなかった。てっきり店を出るタイミングで支払うと思っていたから疑問に思っていたのを忘れていた。


 ルーモアはもうドア付近まで移動していたが、振り返った。


「うーん、今後協力してもらうことになるわけだし、謝礼の前払いってことでいいや。リアス君とヴェルス君の件、上手くいくことを願ってるよ」


 そしてヒラヒラと手を振って出て行ってしまった。僕たちがこの件を解決するまで、あまり治安の悪化が進まなければいいのだけど。そのためにも、僕たちはルーモアを独占してはならない。


「先程はお見苦しいところをお見せして申し訳ありません。さて、それでは情報の共有をしましょうか。他の者たちは……忙しそうですね。差し支えなければ、私が担当いたします」


 彼はそう言ってポケットの中から名刺を取り出した。


「ティーローと言います。ルーモアとは昔馴染みなのもあって、私が主に同盟との窓口をさせてもらってます。よろしくお願いします」

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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