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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第33話 素直すぎるのは時に罪

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 背を向けているルーモアがエクエの声で振り返ることはなかった。警察への書類に記入しながら答える。


「開示する情報のバランスを考えるのも情報屋の仕事だからね。恨まないで欲しいな」


「くっ……」


 エクエは悔しそうに唇を嚙んでいる。


 僕にはなんとなく理由が分かった。そう、目の前でエクエが行っている、この行為こそが要因だ。エクエは素直で、感情をあまり隠そうとしない。恐らくエクエはポーカーフェイスが苦手だと思う。ルーモアにはこの短時間でそのことを感じ取れたのかもしれない。


 もしエクエに作戦を伝えてしまえば、エクエは作戦を遂行する時に覚悟や緊張が顔に出てしまうだろう。そうなると、敵が何かを察してしまい僕たちは不利になってしまうかもしれない。であれば、最初から作戦を知らない故の困惑顔のままでいてもらった方がいい。ルーモアはそう考えたはずだ。


 僕はエクエの後輩であり、まだ新人だから流石にそんな行動を取ることは出来ない。しかし、ルーモアと同じ立場であれば間違いなく僕もそうしただろう。


「まぁアズマ君には教えてもいいんだけど、不公平は今後の亀裂を生むから君にも教えてあげない。いつか君たちがこの街を去るとき、『喧嘩別れした街』として記憶されるのはごめんだからね」


 ルーモアはどこまで僕たちのことを読み取ったのだろう。少なくとも僕たちが一時的な滞在者であると推測しているみたいだし、僕とエクエの性格の違いはかなり把握出来ているだろう。ルーモアは情報屋とはいえ、警察や探偵と協力関係にあり、裏社会との繋がりだってある。駆け引きや嘘に翻弄され続けてきたのだから、人の感情には聡いだろう。特に分かりやすいエクエならなおのこと。


 僕はルーモアにどこまで理解されてしまっているのだろうか。まぁ、変な同情さえされなければ正直なんだっていいのだけれど。


「一応君たちにも付いてきてもらうよ。ただし、目立つ行動や言動は慎むこと。本当にその場にいてさえしてくれればいいんだからね」


 作戦自体には参加できそうだ。何も貢献することは出来ない可能性もあるかもしれないが。リアスとヴェルスのことが心配だから、僕がきちんと現場まで行けるのはありがたい。一応、二人の仲がさらに変にこじれていないことを願っておこう。


「不満はあるが、お前の作戦で連中を表舞台に引きずり出して色々出来るって言うなら、『仲間』として信頼する」


 エクエは若干拗ねた声でそう言い、軽いため息を吐いた。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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