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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第28話 偽証

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「とりあえず、不動産屋を殺した犯人は、俺が殺したあの男。まずはあの男をどう処理するかだな」


「そうだね。事故死か、自殺か、それとも仲間割れか」


 僕はあの現場を見ていないから、その男の死体がどのような状況なのかを知らない。ここはエクエに任せよう。


「俺が剣で殺しちまったからなぁ……。この時代の人間であれば、闘うのはもっぱら銃だからどう誤魔化すか」


「でも、エクエの剣は錬金術で出したりしまったりしてるから、証拠品として見つからないのは強いんじゃない?」


 凶器は証拠品の中でも最も強い意味を持つものだ。少なくとも、僕が読んで来た推理小説の中ではの話だけれど。


「ちなみに、今の段階だと傷をつけても血が出ないってのも難点だな」


 確かにそれはそうだ。血や傷は証拠づくりに使えない。擦り傷程度であれば作れるかもしれないが、擦り傷で誤魔化すシチュエーションは見えてこない。


 僕は考える。銃殺以外の殺され方を。仲間割れによる拷問死とかはどうだろう。苦しませ続けるために、敢えて剣で傷をつけたと。教会であれば、剣があってもおかしくない。


「やっぱり仲間割れが妥当じゃないかな。見せしめみたいにすれば、治安の悪化とか廃教会に潜伏している組織についても示せるかもしれないし」


「逆に利用するってことか。でも、それを今のタイミングで大々的にやるのはまずいんじゃないか?前回の『観測』で得たルーモアからの情報によれば、今は治安悪化の初期段階だ。今の状態で処理すれば、パピリオとティネアが帰ってくる理由がなくなるぞ」


 確かに。失念していた。


「やっぱり僕たちは持っている情報が少なすぎる。こういう時こそ、情報屋のルーモアを頼るべきかもしれないね。僕たちにはこの街に来たばかりという設定があるんだし、この街の常識を尋ねても怪しまれることはないと思う」


 まずはこの国の法律。それから、捕まった容疑者はどうなるのか。原作は犯人を見つけることがゴールだから、裁判については全く触れられていない。存在すら不明のものなのである。


「そうだな。それに、ルーモアは情報屋であって正義の味方ってわけじゃねぇ。悪側と繋がってる可能性もある。対価は分からないが、悪側に偽の情報を回すことで治安の悪化を促進したうえで手中に収められるかもしれない」


 どうやら、僕たちと組織との闘いは直接的な戦闘ではなく心理戦になりそうな気がしてきた。ルーモアは悪とつながりがあったとしても、パピリオとティネアを敬愛し、この街を愛している。きっと僕たちの味方でいてくれるはずだ。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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