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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第26話 自己存在理由

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「そうなると、僕がここに来た理由も分からなくなってこない?ここは人類の発展に貢献するための部署じゃないわけだし」


 確かにこの部署で僕の演技力は活かせるだろう。しかし、それだけでは僕が選ばれた理由にはならない。百年以内にセイがやってくることだって確定しているわけだし。それに、僕なんかよりも経験豊富なベテラン俳優たちの方が役に立つのではないだろうか。


「確かにな。そもそも、この部署にいるやつみんな訳アリなんだよな。お前くらいじゃね?初めての部署がここで、かつ死後すぐにここに来たの」


 つまり、異世界転生観測係は僕を除いて寄せ集めということなのだろう。であるならば、余計に僕の存在についての疑問が高まる。


「だとしても、未練を解消しないと輪廻できないからこの部署はすごく大切だよね?」


「それはそう。昔はフィクション世界への転生がなくてもなんとかなってたんだがな。ちなみにリエンさんがどうしてもフィクションの世界じゃないと嫌って駄々こねて生まれたのが異世界転生。だからリエンさんは普通の死者の魂であって神援者じゃないんだ」


 また出てきた。僕の遠い親戚。


「じゃあ、どうして異世界転生がこんだけ当たり前になってもリエンさんは異世界転生観測係に所属し続けてるの?」


 ただフィクション世界で行方不明になっているというだけなのであれば、それは異世界転生ではなく、観測なのだろう。


「んー、これはたぶんなんだけど、最初はガチでいい感じのフィクション世界を探してたと思う。でも、途中でここに所属し続ける方が幸せだって思っちゃったんじゃないか?」


 それは、僕と同じように「いろいろな世界に行けるから」なのか、それとも異世界転生観測係自体に愛着が湧いたのかどっちなんだろうか。いつか会える日が楽しみだ。


「にしてもあいつら帰ってくるの遅いな。また喧嘩でもしてんのか?」


 僕は窓から身を乗り出すも、まだ二人の姿は見当たらない。


「見えないね。死体を運びに行った訳だし、取り調べとか受けてるんじゃないかな。ほら、推理小説とかでも第一発見者って容疑者にされがちだし」


 エクエがなるほどねと感心する。


「そうだよな……人を殺したら普通犯罪になるもんな」


 きっとエクエが殺したのは大虐殺事件やさっき殺した男だけではないのだろう。これまでの観測行為で数えきれないほど人間を殺してきたんだろうな。


 それに、治安がわかるなりつつあるこの街ならば、余計に疑われるだろう。


「さっき襲ってきた男の死体、俺らがこの世界から退散するまでに見つからないといいけど」

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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