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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第24話 子供の世話で稼ぐ眼帯青年

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「さて、そろそろお前の『相棒』たちが帰ってくるんじゃないか?」


 エクエはそう言って窓の外に身を乗り出す。僕もエクエの真似をして身を乗り出したが、二人の姿はまだ見えなかった。


「まだみたいだな。そうだ、『相棒』といえばマティに治安悪化の前兆が現れ始めたって伝えておかないと」


 そう言って情報端末を開くエクエ。ビデオ通話に用いるらしいアプリを起動し、マティの名前をタップする。


ピロリロリン♪


と軽快な音が二、三度鳴ると、疲労の表情を浮かべたマティが投影される。


『何の用だ?エクエ』


「治安の悪化が始まったからマティに伝えておこうと思って。実際にオレたちの目の前でも殺人が発生している状況って感じ。で、どうしてマティはそんなに疲れた顔してんだ?」


 そんなエクエの言葉に頭を抱えるマティ。


『どうしても何も、俺とお前との両方がうっかりしてたからだよ。エクエ、俺は金も金目になるものも何も持たずにお前たちと別れただろ?で、今俺は治安が悪くなるまでの時間を使って金を稼いでる』


 致命的なミスに気付いたエクエはホログラムの前で頭を下げて謝っている。


「ほんとにごめん、ガチで忘れてたんだ。てか、マティがそんなに疲れる仕事ってなんだよ?お前今まで海賊だろうが、カジノのスタッフだろうが涼しい顔でなんでもこなしてきたじゃんか」


 仕事というには随分と荒れているような気もするけれど。というか、観測の過程でそういうこともしなければならない状況が今後僕にも来るかもしれないということか。出来れば囚人とか、実験台とかはやめてほしいな……。


『教会で子供の世話をする仕事だ』


 そう言ってマティはそっと体の向きを変えて、子供が遠くで遊んでいる様子を映した。今は彼らから少し離れた暗がりで通話しているみたいだ。


 そして、エクエは爆笑している。


「おい、マジかよ。マティが子供相手にしてる姿とかまったく想像できないな。やべぇ、今すぐにでも見に行きたい」


『く・る・な!取り敢えずお前たちの様子は把握できたし、俺は長い間あそこを離れるわけにもいかない。そろそろパピリオとティネアとの接触を試み始めることにする。また何かあったら連絡してくれ。くれぐれもビデオ通話じゃなくてチャットで頼む』


 マティは言うことだけ言ってすぐにブチッと通話を切ってしまった。


「はー、マジ笑える」


 エクエはまだ笑いのツボから抜け出せられないらしい。


「マティさんって案外親しみやすいんだね」


 二人の会話を聞いて思った率直な感想。二人の通話は、リアスとヴェルスから聞いていたマティのイメージとはだいぶ違った。むしろマティは面倒見のいいやれやれ系キャラに見える。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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