第23話 男同士で恋バナ
――ピピッ
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「だからエクエも自分がヨハナを殺したって思ってたってこと?」
先程エクエは言っていた。彼も似たような悩みを抱えていたと。
「そうだな。それに、ヨハナの処刑は火炙りだったんだがオレが無理やり火をつけさせられたのもある。そう考えると、かなり直接的だが、今思うとヨハナは……ってちょっと話し過ぎちまったな」
エクエは少し恥ずかし気に後頭部を掻いた。
「そうだ、エクエって名乗ってる理由はまだ聞いてない気がするんだけど」
僕は好奇心を抑えずに聞いた。
「あ、エクエがあまり話したくないのなら全然かまわないんだけど」
エクエは首を横に振る。
「いや、そんなことはないぞ。結構単純な理由だしな。ヨハナに『私の騎士』って呼ばれたのが嬉しくてだな……。でも、『エクエス』は職業であって名前じゃないからそれを愛称風にしようと思って『エクエ』って名乗るようになったんだ」
つまり、エクエはヨハナに彼女自身の所有物のように扱われることに舞い上がり呼ばれる名前すら変えてしまったということなのだろうか。
「ということは、エクエはヨハナさんのことが好きってこと?」
取り敢えず、恋愛的なのか主従関係的なのかはぼかしておこう。しかし、エクエにその意図は伝わらなかったようで、恋愛的なものとして受け取ってしまったようだ。
「流石にバレたか」
エクエは少しだけ頬と耳を赤く染めている。どれだけ長く生きても、享年時から精神年齢だけは変わらないのかもしれない。
「ま、ヨハナにこんな穢れた男は似合わないからさ。別に結ばれたいとかはあまり考えたことがないんだ。とはいえオレだって人間だから嫉妬はする。流石に他の男といい感じになるのはちょっと嫌だなぁ」
決して彼にそんな意図はないと思うが、牽制のように感じてしまう。ヨハナと関わるときには注意しなければ。距離感とか役割に気を付ければいいのだろうか。潜入のためにカップルになるみたいなことは絶対に避けるようにしよう。
「というか、そんなアズマには好きな女の子とかいないのかよ?」
エクエが若干ニヤニヤしながら僕の肘を小突く。
「きゅ、急に聞かれてもいないよ。そもそも女の人と関わること自体少なかったんだよ。幼馴染はいるし彼女のことは好きだけどそれが恋愛かどうかって言うと少し違うというか……。憧れの方が近いというか」
エクエは表情を変えずに「ふ~ん」と言う。
「そういうことにしておいてやるよ。恋愛の諸々についてはオレよりもエクシアの方が根掘り葉掘り聞くだろうから、あんま下手なこと言わない方がいいって一応助言しておくな」
――ピピッ
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