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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第15話  善人こそ疑え

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「さて、これが君たちでも住める住宅をリストアップしたものになります。基本的にどこも初めの月の家賃は無料だから安心して下さいね」


 スタッフから渡されたリストに書かれていたのは、住所と家賃と大家の名前。ただ、住所を言われてもどこか分からないな。


「すみません、実は知り合いから目が届く範囲内には居てくれと言われてまして。地図で教えていただいても?住所にはまだ疎いものですから」


 僕が口に出すよりも前にエクエが聞いてくれた。それを聞いたスタッフは、僕たちに少し待つよう伝えて離れていった。


「案外何とかなりそうだな」


 エクエがコソッと僕にそう囁いた。


「だね」


 僕もエクエにコソッと返す。


<ちょっと不安だったのですが杞憂だったようですね>


<確かに身分を証明できないのは危なかったかもな>


「リアスとヴェルスも安心してるよ」


 加えて彼らの言葉も伝えた。エクエは満足そうに笑顔を見せ、親指を立てている。


「ご歓談中申し訳ないですね」


 スタッフが地図を持って帰ってきた。


「どの辺りか教えていただいても?それが分かればそこに絞って物件の紹介が出来るのですが」


 僕は地図の中から教会跡地を探そうとする。


<教会跡地は地図の右上川沿いにある空白部分だ>


 ヴェルスからの助言をもとに、教会付近一帯を大きく囲って示して見せた。一番いいのは教会を目視できる場所になるとは思うけれど。


 こればかりは運だが、部屋の窓に彼らのメインで使う路地裏が面していれば、奇襲を仕掛けられるため戦いで有利になるかもしれない。


「成程。この一帯は以前教会があったため最近は家賃が落ち着いてきています。もし来月以降も住み続けるとしても、比較的払いやすい家賃になるかと」


 どうやら、教会に悪の組織が住んでいるとはスタッフも思っていないらしい。それもそうか。この世界では警察や私立探偵すら知らないのだから一般市民が知らなくて当然だ。


 近隣住民は果たしてどうなのだろうか。身分を証明できない子供を受け入れる住宅を運営するような人が住んでいる……。


 いや、それだけで判断できるはずがなかった。必ずしもそういう子供に良くする人間がいい奴とは限らないことなど僕が一番分かっている。そういう奴は簡単に嘘を吐くし、不動産屋如きがその嘘を見抜けるとは思えない。


 どんな家を拠点にするとしても、警戒は怠らないようにしなければ。治安が悪い場所なんて生きていた時代でも、前回の観測でも縁がない。マグナスに襲われたのは仕方がないことだったわけだし。


「そうしますと、この辺りが候補になってきますね」


 スタッフは丁寧に地図にピンを刺していく。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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