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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第13話 遺してきたもの

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「じゃ、アズマの提案どおり不動産屋に行くか。不動産屋はあそこだな」


 エクエが指差したのは川の対岸にある、家のモニュメントが付いた建物だ。確かに、どこからどう見ても不動産屋だ。建築関係の可能性もあるが、あいにくこの街には空き地がなさそうだ。僕の出身地と違って地震が少ないから、建て替えることを前提とした家づくりをしていないのかもしれない。


「4人だと流石に多くないか?」


 ヴェルスの的確な指摘。確かに、4人で部屋を借りるということはなかなかないだろうし、なかなかに大きな部屋を提案されてしまいそうだ。そうなると、どれだけ家賃を取られるのか分かったもんじゃない。


「じゃあどこかで銃になってもらいたいな。あとから情報共有するよりは、その場にいてもらえた方がありがたいし」


 僕がそう言えば、周りに人がいなかったのもあってリアスとヴェルスはさっそく銃の姿になった。僕は彼らをホルスターに収めた。


「よし、じゃあ行くか。ちなみにオレはリアスとヴェルスがお前の脳内で語りかけたとしても聞こえないから何かアドバイス受けたら会話に割り込んでも構わねぇから」


 やっぱりエクエは頼れる先輩だ。まだ僕の成長期が終わってなかったのもあってエクエは僕よりも身長が高いし、頼れるし、元騎士だから強いし。


 それに、リアスとヴェルスのこともしっかりと信頼してくれている。二人の雰囲気が悪くなった時にもフォローを入れてくれたし。


 僕たちは不動産屋へと向かっていった。というか、エクエと金銭感覚のすり合わせをするのをすっかり忘れてた。エクエの過去が気になっちゃったし、それをきっかけに僕が地上世界に置いてきてしまった僕の幼馴染のことを思い出したからだ。


 彼女は元気に過ごしているのだろうか。元気に過ごしていて欲しいという気持ちの反面、僕が死んだことを引きずって欲しいという気持ちもあった。何故彼女にそんな薄汚い、気持ち悪い感情を抱いてしまったのだろうか。


 たぶん、僕が死んでも悲しんでくれる存在なんて限られているからだろう。第一に家族はいないし、同情する醜い大人たちは「家族と再会できてよかったね」などとほざいているに違いない。友達だってそんなにいた訳じゃないし、僕が一方的に友達だと思っていた可能性だって十分にある。


「アズマ、ぼーっとしてるけど大丈夫か?」


 エクエに顔の前で広げた手を振られ、僕は思考から現実へと引き戻された。


 僕は今仕事中。きっちりしないと。


「大丈夫。ちょっとエクエの話を聞いて、僕が地上世界に置いてきた幼馴染のことを思い出しちゃっただけだから。不動産屋、入ろう」


 僕はそう言って若干不安そうな顔をしているエクエを見なかったことにして、不動産屋さんの扉を開けた。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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