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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第43話 人間って難しい

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

「まずはリアスさんとヴェルスさんにかけられた容疑から確認していきましょうか」


 僕たちは知っている情報のすり合わせを始める。すり合わせというよりは、警察の見解の把握という意味合いの方が大きいけれど。


「リアスさんとヴェルスさんは『死体届け事件』という事件の名の通り、不動産屋のスタッフであるロカティオさんの遺体をこの警察署まで運ぶために住民へ道案内を頼んだところ、通報され逮捕されました」


 ……ちょっと彼らは人間初心者過ぎたのかもしれない。こんなこと、天上学校だと教えてくれなさそうだもんな。それに、あの時僕は気がおかしくなっていたし、エクエも僕で手いっぱいで何も違和感を覚えなかった。


 僕たちが行っているのはボランティアでもなく、「仕事」である。今後はトラウマも……って無理をしたらそれもそれで精神的には良くないのか。上手い付き合い方を考えないと。


 そして、僕がそんなことを考えている間にエクエはティーローに弁明してくれている。


「リアスとヴェルスは……生まれたころからつい最近まで監禁されてたんっすよ。だからあんま常識が分かんないみたいで」


「監禁していた犯人は今どこに?」


「あ……えと、オレたちが現場に行ったときには既に死んでいたんで。そしたら声が聞こえて、そんでリアスとヴェルスを助けたって感じになりますかね」


 なんとかエクエがその場を乗り切ろうとしてくれる。一瞬の間は、「犯人はオレが殺した」と言いそうになって迷ったのかもしれない。


「ちなみにリアスとヴェルスとは僕たちの家が決まった時点で別れる予定だったんですよ。もともと、この街に来るために一緒にいたものですから」


 どうしてエクエと僕の家しか決まっていないのか、なんかのタイミングで聞かれる可能性にふと気づき、取り敢えずそう述べる。この世界だと明確なルールはないと思うが、地上世界にいた時は賃貸のルールが結構厳しくて、「シェアルーム可」って示されていないと同居できないし、同居可能人数が決められているところが多い。


 ルールがないとは思うけれど油断は禁物だ。公共交通機関のルールが地上世界と差異がないのと同じように、「作者にとっての常識」が「この世界にとっての常識」に刷り込まれている場合は大いにあり得る。特に作品内で全く決められていなかった内容であればなおさらリスキーだ。


「そうだったんですね。であれば、罪に問われなくても罰は受ける彼らが部屋を借りるとすれば、やはり君たちが利用した不動産屋を用いることになりそうですね。少々気まずいかもしれませんが」


 僕たちを案内したから不動産屋スタッフは死亡した。僕たちも少なからずそう思っているし、他の不動産屋で働いている人々だってそう思うだろう。気まずいどころじゃない気がする。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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