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バッドエンド・リバイバルズ  作者: ストラド
第二章 忠騎士の章

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第42話 前回との違い

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様の閲覧を認識しました。

 報告書の残りについては、他の地域の現状が書かれていた。ざっと見た感じ、多くの地域で組織ぐるみのマーキングのようなものが行われているらしい。確か、地上世界でも空き巣をするために郵便ポストに住人の情報を示すマークが書かれるみたいな話があった気がする。


 少なくとも治安は悪化していて、実際に犯されるようになれば、一般人への影響がさらに大きくなる。ただでさえ不動産屋スタッフの殺人という事件が起きているのだ。これ以上の被害は正直言って出て欲しくない。マティが連れてくるまで持ちこたえないと。


「現状は把握できたな。あとはルーモアがオレ達に隠していた内容も。ただ一つ悩ましい点があるな」


 僕はエクエに同意する。この紹介状は主に僕たちについてのことが書かれているが、リアスとヴェルスの状況は状況できちんと理解しているつもりだ。となれば、気になることは一つしかない。きっとエクエも同じことを考えているはずだ。


「悩ましい点とは?」


 ティーローは首をかしげている。


「ここに書かれてるオレ達……というよりはオレのだが、死体遺棄の件については裁判の時に話しちゃってもいいのか?」


「確かにそこは難しい問題ですね。死体遺棄の件についてはリアスさんとヴェルスさんを助けるための重要な証言になりますもんね。そこも含めて、裁判に向けて準備をしていきましょうか。あまり日にちはありませんけど」


 やや不安だが、ここを解決しなければ厳しいだろう。恐らく検事は手ごわい敵になるだろう。


 と言うより、前回の観測との違いがかなり顕著に表れてきている気がする。前回は僕たちの一挙手一投足を依頼人であるアウクト氏の編集者に見られている可能性があった。だから「モブに徹する」ということを意識していた。


 今回の観測から分かったのは、この「モブに徹する」というのは前回の行動指標であり、異世界転生観測係自体の行動指標ではなかったということだ。


 今回の観測では、依頼人がこのフィクション世界にやって来るのは僕たちがこのゴタゴタを片付けて、この街を去った後のことになる。もちろん、この街の人々の印象に残りすぎるのはよくないだろう。しかし、こんな現状ではそうはいかない。


 最悪、潔く、宣言してこの街から去ってしまえば、さほど問題はないのかもしれない。

――ピピッ

全知全脳システムが≪エラー:表記できません≫の(送る相手の名前を入力してください)様が情報を読了したことを認識しました。


全知全脳システムはあなたの閲覧を歓迎し、今後もあなたのために情報の提供を続けます。

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