○目と目が合っていなかった日々の世界に一つだけの僕よ
何気ない日常の一コマです
特別ではありませんが
特別な時と素敵な場でありました
通いなれた公園の片隅に置かれたベンチでそっと身を預けた
一息吐いたら思っていた以上に深いため息でありました
夕焼けがまぶしい 風がすずしい
僕の影はそっと地に長く居着きたいようでした
ああ こんなはずではなかったのに
もっと 輝いている人生ではなかったのでしょうか
沈みゆく夕日に 問いかけても聞いてくれるだけで何も言ってくれません
辺りが暗くなったから そっと 帰って行きました
今日は雨の日の一コマです
特別ではありませんが
特別な時と素敵な場がありました
どしゃぶりの中 大衆の歩道橋で行き交う人たちを見ていました
ただじっとして 何をするでもなく ぼっーとしていた
どのくらいそこにたたずんでいたことでしょうか
ふしんでしょう あなたがいて 僕がいる この時と場で見て欲しい
傘で互いに見えないけど 一人じゃないのに 一人だと 錯覚してしまうのです
ああ 何がいけないのかな
きっと あなたが 教えてくれればいいのに
下を向いてる 僕には 雨音しかないのでしょうか
ただ 何も言ってはくれませんが ずっと聴いてくれてるのです
そういう時が あるんでしょう
そういう時が あったんです
上下比べていた時があって 優劣競った時もあった
月が隠れて日がのぼるように
止まっている時間はありません
信じて待っていてください 塞ぎ込む僕よ
僕は一人じゃなかったんです 皆に愛されていました
僕は僕を愛しています
僕は僕を愛しているのです
絶対の絶対に大丈夫なので僕の道を進んでください
世界に一つだけの僕よ
誇らしいと思う
杉乃中かう 拝




