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旅の詩篇
丘の草 満天の空 撫でる風
一列をさり また一列を
風を受け止める大地に感嘆す
そを当たり前と思わざりけり
今にある芸術の美を飾らずに
カスにしてこそ身魂磨き
近いもの遠くにありおよろこび
畦道の野に神人居たり
遠いもの近くにありおよろこび
主の用天地を助く
川波に見えた影をば追いまして
生き生き泳ぐ小魚の群れ
橋の上からそろりと乗り出して
身隠れしかり涼風来たる
思い立ち ひとたびくれと旅立ちて
世の息吸うかなとものふけり
あてもなくぶらりと流れ 身を任す
世も流れてることもなしかな
息づいて家に帰ればまたいつか
余韻に浸る和のことしれじれ
宿の縁 結びて光る 人の縁
手繰る手にありいとおかしよな
すめらすめら
かわるかわる
うれしうれし
たのしたのし
ありがたいありがたい
愛する愛する
杉乃中かう 拝




