2-8 ダンジョンでお宝探し~Part2
『ぐすん、もうお嫁にいけない。』
そう言うのはキャリーである。
あのあとさらにワームが出てきてキャリー(聖剣)でバシバシ倒していったのである。
『まぁまぁ、そう言わずに機嫌直してよ。キャリーがいないと自分ダメになっちゃうよ。』
そう言いながらキャリーを布で拭いてやる。
『ふん、そんなことでわたしの機嫌が直るほど安い女じゃありません。』
機嫌が直りそうにないので話しを変えてみる。
『そういや、装備まだ変えてなかったよ。今から変えるか。』
『そうですた、はやく♪はやく~♪』
キャリーの機嫌が直ったみたいだ。ってかはやっ!。
タケルはステータス画面を開き装備を変更する。時折キャリーが生着替えはよ。みたいなこといってるような気がするけどまぁ気のせいだよね。
とりあえず装備を冒険者の服からシルクローブに変更する。
色は白色のローブで聖歌隊の人みたいにみえる。
『ぷっ、タケル様が着るとなんかてるてる坊主に見えて可愛いですね。』
『うぅーどうせ似合わないですよーだ。』
防具類の装備は装備したときに自分の体に合わせて大きさが変わるんだけど、少しぶかぶかで自分にはミスマッチな感じがする。
次にドラゴンローブを装備してみる。
うーん、今度のはなかなかに似合う感じかな。
黒色と赤色が織り混ざった感じでカッコいい。少し厨二っぽい感じもするが。
『タケル様似合ってますよ。ダークマスターって感じで売り出していきましょ。』
タケルは冒険者の服に戻す。
『えっ、なんで元に戻すんですか!?』
『いやー、なんでだろ。なんか無性に前の服が着たくなってね。』
派手過ぎて自分には恥ずかし過ぎる。
今になって何故買ったんだろうと疑問にする。
たぶん、値段と性能の誘惑に負けたんだきっと。
『まぁこのダンジョンは魔法を使ってくるモンスターもいないみたいだし、とりあえず置いとくよ。』
そのあとは黙々とモンスターを狩っていく。
途中芋虫モンスターを狩ろうとしたらキャリーが叫ぶので芋虫モンスターを見かけたら逃げるかスキルでやり過ごした。
『それにしてもドロップアイテム落ちませんね。』
そこそこモンスターを狩ったはずなんだけど、びっくりするくらいドロップしない。こんだけ狩って芋虫の糸二つだとっ。
『こうなったら、次の階層にいくしかないかな。』
奥へ行けばいくほどモンスターも強くなるがその分ドロップ率もいいし、まだ開けてない宝箱がある可能性だってある。
ちょうど二階への階段を見つけたので二階へと登る。