2-9 ダンジョンでお宝探し~Part3
『くっそー、次から次へと。』
二階へと上がったタケルたちは最初難なく進んでいったのだが、途中見つけた隠し部屋に入った瞬間閉じ込められ、そして大量のモンスターに襲われているのである。
『だから罠だって言ったじゃない。』
『だって目の前に宝箱があったら男なら開けてしまうね。』
隠し部屋にはどうぞと言わんばかりに真ん中に宝箱が置いてあったのである。タケルは装備していた盗賊の指輪を使って開錠したのだが…開けた瞬間入口が閉まりこの様である。
モンスターはゴブリンを筆頭にワームやらバット(コウモリみたいなやつ)やらが襲いかかる。
それだけなら装備の関係上殺られることはないのだが。
『くっ、やっぱあいつが厄介か。』
ドームというモンスターで身体中が棘で覆われている芋虫みたいなので、そのすべての棘に毒があるみたいなのである。
キャリーの恩恵があっても毒は防げずちょっとずつHPが減っている。
毒消しを使いたいのは山々だがモンスターが多くて使う隙がない。使っても使ってる間に次なる毒がって状況なのである。
『やばい、これはピンチかも』
HPが半分を切り、それまでにたくさんのモンスターを倒したのだがそれでも一向に増え続けるモンスター。
(終わったなこれは。あぁこんなところで殺られるくらいならもっとダラダラライフを送るんだった…)
半端死を覚悟しながら戦っていく。
途中走馬灯みたいなのが…うん?キャリーとの思い出エピソードしか流れないんだが、キャリーとの旅しか頭の中で浮かばないとは。
なんだかんだでキャリーとの旅は自分にとって大事なものになってるってことかな。
やっぱりこんなところで殺られてたまるか。
最後まで足掻いてやる。
そう決意してモンスターに突っ込もうとしたとき…
"ドガッ!"
入り口だった扉が物凄い音と共に砕け散った。
『うーん、道に迷ってたらナイスタイミングだったでござる。』
そこには髪を後ろに束ねた青年が佇んでいた。




