2-5 白猫さん再び
ぽっちゃり奴隷商と白猫さん以外にもう一人いる。
うーん、お客さんかな?
しかし遠くにいるため何を話してるのかわからない。
近くまでいけば聞けるがいろいろ面倒事に巻き込まれそうな気がしてならない。
おっ!そういえば今回のレベルアップしたときにゲットしたスキルがあったじゃないか。
心の中で読唇術を唱え発動する。
『そこを何とかならないかね。』
こいつは客の方だ。
見た目は裕福そうな貴族って感じだなぁ。
『いやー、お客さん売れないもの売れないですよ。先約があって、何でも今回の闘技大会の賞品にするとか。』
こちらはぽっちゃり奴隷商で、ボンボン貴族がどうしても気に入った奴隷を売ってほしくて駄々をこねているみたいだ。
『他の奴隷なら先約も入ってないしケビン様のお目に叶う奴隷もいると思うのでいかがでしょう?』
『ふん、他のには興味がない。あの白猫娘がいいのだよ。』
どうやらこのボンボン貴族はケビンっていうみたいだ。
ってかまったく見向きもせずに他扱いかよ、しかもよりによってお目当てはあの白猫さんみたいだ。
『あの初心な娘の痛みに歪む姿がみたいのだよ。』
どうやら幼女趣味の変質者だったようだ。
念で人を殺せたらなぁ。
『無理なものは無理です。どうしてもほしいなら今回の大会で優勝したらどうです?』
『くっ、もういいキミ。このぼくを怒らせてタダで済むと思うなよ。せいぜい夜道には気をつけるんだな。』
そういってケビンは立ち去る。
それにしてもあの白猫さんは闘技大会の優勝賞品なのか。
なんか魅力に誘われるなぁ。どうしてだろ?
そういえば前回は白猫さんのステを確認しなかったなぁ。せっかくなので今回は見させてもらおう。
そう思いタケルはスキルを発動する。
ステータス
名前 シロ・フィリアス
種族 猫人族
性別 女
年齢 12
職業 奴隷、メイジ
称号 奴隷、元王女、不運な姫、天才魔導師、見通す者、精霊の友、妖精の友
魔法 ファイアーボール(攻撃)
サンダーボルト(攻撃)
アイスニードル(攻撃)
エアフォース(補助)
ロックウォール(補助)
ヒール(回復)
スキル 魅了、霊視
装備スキル 服従の証
装備 服従の首輪、奴隷の服
レベル3
HP 13
MP 101
攻撃力 3
賢さ 59
防御力 4
魔法耐性 20
素早さ 11
おぉーなんかいろいろとすげー。
見た目からして一般人じゃないだろうなぁって思ってだけど元王女様だったのか。
しかも六属性もの魔法が使えるのか。
普通は1人一属性でよくても二つ、三つ以上は天才や化け物って呼ばれる領域である。
能力値もレベル3で自分よりMPが上とか泣けてくるわ。どうせ自分は魔法の才能なんてないですよー。
『タケル様、まさかと思いますけどわたしという女性がいながら他の女性にうつつを抜かすつもりですか?』
『うつつって、それにキャリーを女性としてカウントしていいものか。』
『ひどぃ、わたしとは遊びだったのね。』
そもそも人じゃないし。
でもどうしたものか。本来ならこんな面倒事は回避したいのだが、何故か気になって仕方がない。それにこの前の自分の存在に気づいたのも気になる。
まぁやるだけやってみるか。
『キャリー今から闘技場の方にいってみたいんだけどいいかな?』
『ふん、勝手にすれば…なぁんてね。タケル様ならそう言うと思った。』
キャリーは普段の言動はおかしいけど根は優しいんだよな。
そしてタケルは闘技場の方に向かうのであった。
携帯のフォルダーを整理してたら昔書いた作品が出てきたのでちょっと手を加えて投稿してみました。
よかったら読んでもらえると嬉しいです♪




