第8話 理想の魔法使い
今回から用語解説を書きました。第1話〜第7話までの話にも加えていくつもりです。
「あれが魔獣王と呼ばれる個体で他の魔獣を圧倒する力を持っておる。」
なるほど確かにすごそうな魔獣だ。
魔獣王は鋭い爪を振りかざした。
サクッ
とっさに俺は避けたが背後で石像が切れる音がした。
「久々に本気が出せそうじゃの。」
テオフラトゥスはそう言って魔法を唱えた。
『太陽王の魔法』
魔獣王の片腕を溶かした。
どんだけ熱いんだよ。
「これはかつてこの地を治めた王の魔法じゃ。」
だがその時魔獣王の腕が生えてきた。
「強い力を持つ魔獣ならば自己回復するんだ。より強い技で倒そう。」
なるほど回復か。
すごいチート能力じゃん。
俺が言えたもんじゃないけど。
これは必殺技を使うしかない。
遭難中に練習したのだ。
それと、テオフラトゥスに教えてもらったのだが。
俺たちの強さは4等級以上の実力だそうだ。
一般的な冒険者が6等級なのでまあまあ強い。
「次は私が攻撃する。大波動水。」
水流が魔獣王を包んだ。
よし、魔獣王の動きを封じ込めれた。
さすがはアルテミの必殺技。
あとは俺がとどめの一撃を放つ。
「必殺技輝翠星」
翠星のような早さで敵を貫くいまの俺の最強の技
倒せたと思ったのだが・・・
魔獣王は攻撃を受けた瞬間回復した。
そして、
「ア・クア・・バウ・・ンド」
魔獣王が魔法を放った。
しかも、さっっきアルテミスが放った魔法だ。
「なんじゃと!魔獣にそんな知能はないはず、一体どうして・・・」
テオフラトゥスも驚いている。
「グアアー」
俺はもろに受けてしまった。
すぐにテオフラトゥスが回復してくれたので無事だったがこいつは強い。
「グラン・・・セ・イ・バー」魔獣王の体が蒼く輝き翠星のような早さでテオフラトゥスをめがけて突撃してきた。
「俺の技まで使えるなんて。」
「大守護芒星」テオフラトゥスは盾を作り魔獣王の体当たりを耐えた。
「こいつは自分が受けた技をコピーできる能力を持ってる。俺がなんとかして隙を作るからその間に全員でこいつに最大限の技を放つんだ。」クロコダイルが言った。だが一つ心配なことがある。彼は魔獣に負けて傷だらけになっていた。魔獣王相手に大丈夫だろうか?
「大わにの顎」クロコダイルは魔法を放った。これがR魔法と言っていたもうだろう。彼には勝算があるのだろう、多分大丈夫だ。だが俺の心配は当たってしまった。普通の魔獣だったなら倒せていただろう。だが魔獣王が相手では全くはが立たなかった。
「そんな!だけど俺は諦めない。あの人みたいに誰かの役に立てる魔法使いになるために。」その時彼は一つの思い出を思い出した。それはまだ彼が子供だった頃。世の中は大戦待っただなか。彼の国は劣勢だった。ある時彼らが恐れていたことが現実となった。村を帝国軍が占領されたのだ。だが一人の魔法使いが魔法の力で村を救い村人たちを全員安全な場所へ転送した。その時彼がクロコダイルに「帝国軍に立ち向かえるその勇気素晴らしい。この魔法をやるからいつかこの国を守れる立派な戦士になれよ。」といって大わにの顎の魔法を渡した。
彼はその後その魔法使いに憧れて冒険者になった。調子に乗って彼は間違った道を歩んだ時もあった。だがアルテミスたちが自分がなりたかった理想の魔法使いを思い出させてくれた。だから彼は今度こそ道を間違えずに理想の魔法使いになると決意した。
「俺は今度こそ正しく力を使う。だからお前なんかに負けてられない。」そう言って彼はいくつもの魔法を一つに合わせて放った。
「これが俺の全力だ!」彼の魔法はまだそこまで強くはない。だが、魔法を合わせることで強くなった。
彼の全力の一撃で魔獣王の体勢が崩れた。
「いまだ!」
「輝翠星」
「大波動水」
『玉輪王の魔法』
俺たちの全力の一撃で魔獣王は倒れた。
パチパチパチ
誰かが拍手をしている。
「おめでとう。でも残念だったね。君たちが戦っている間に魔獣神は復活したよ。」そういって顔を包帯で覆い、真っ白のローブをきた魔族が現れた。
用語説明
大戦
かつて帝国軍やオーケストラ王国そしてその他様々な国を巻き込んだ大規模な戦争。最終的に魔法の力を使い帝国が勝利。そして世界の全てが帝国領となった。




