第5話 旅立ち いきなり遭難!?
俺はとりあえず剣を振りかざした。
「人間ふぜいが、その程度の攻撃俺様の敵でもない。」
豚人族は魔法を放った。
「巨大岩石」
ドドドドーン
無数の巨大な岩が俺に向かって飛んできた
バキッ
が、そのどれも俺に当たった瞬間砕けていった。
豚人族は俺の刃に倒れた。
「戦闘みじかっ!」
俺の防御強すぎ+俺の攻撃強すぎ=戦闘が速く終わる
実に単純な計算だ。
「この俺は魔王様直属の部下豚人族族長、ユーズ・デュバル様だぞ!お前らごときに負けるはずが・・・」
その言葉の続きは燃え尽きた、アルテミスの魔法によって。
「地獄の爆炎」
めちゃくちゃ高火力だ。かわいそうに豚人族は丸焦げだ。
「やったー。豚の丸焼きの完成だ。」
こっわ。
びっくりしたよ。
彼女は意外とサイコなのかもしれない。
「殺さないのか?」俺は聞いてみた。
「魔族を殺してはいけない。そんな気がしたから。究極の瞳が示してるから間違いないよ。」
「覚えていろ!人間どもめが!いずれあのお方が戻ってこられたらお前たちなど灰になるからな。」
いかにも三下のセリフだな。
「さあそろそろ行くか。」
そろそろヤバい。
覚えているだろうか俺たちはまだ一度もトイレに行ってない。
そろそろ正直本当に限界だ。
あ!やばい。
漏れる。
俺は近くの家にトイレを貸してもらうことにした。
「すいません。トイレ貸してください。」
俺が中に入ると老人が座っていた。
「ああいいよ。」
ギリギリセーフ
危なかった。
俺はお礼を言って小屋を出た。
間に合ってよかった。
あれ?何か忘れてるような・・・
あ!
医者!
「医者のテオフラトゥスさんの家がどこかご存知ですか?」
思い出せてよかった。
「わしが医者のテオフラトゥスじゃがどうかしたのか?」
俺は気絶した。(展開はやっ!)
あとで聞いた話なのだが俺の感覚が魔法によって奪われていたらしい。
よかった、トイレ行った後で。
数週間後
やっと全快した。
時間がかかったがそのおかげでアルテミスたちと仲良くなれたことを喜ぶべきだろう。
何事も悪い事ばかりを見流のは良くないのだ。
「やっと全快したの、もう無茶はするでないぞ。それと北の町で占い師を尋ねてみるといい。きっと記憶を取り戻す力になるはずじゃ。絶対に道に迷ってはならんぞ。近くに永久照土があるからの。魔族はいないが強力な魔獣がおる。」
永久照土、
世界3大永久大地の一つであり、
絶対危険地域に認定されている危険な場所だ。
「大丈夫だよ。私たちなら迷わないって。ねえアーサー。」
俺は正直心配だが多分大丈夫だろう。
「心配じゃのう。わしが送ろうかわしもちょうどそこの近くに行く予定があってのう。」
「全然大丈夫だ。俺たちはもう絶対道に迷うことはないから。」多分大丈夫だろう。地図もあるのだから。
「そうかじゃあ元気での。」
数時間後
俺は近くの村で情報収集を行っていたのだが、アルテミスを一人にしたことを後で猛烈に後悔することになる。
「よう若い冒険者。俺は凄腕冒険者のクロコダイルだ。お前らみたいなへなちょこと違って凄腕の冒険者だ。俺はよR魔法持ってるんだぜ。そして地図を持たずに冒険してるんだ。地図なんてなくても楽勝だからな、お前ら低級と違ってな。」
自慢をしてくる冒険者が現れた。
少しばかり短気なアルテミスは
「私だって地図なしで迷わず目的地につけるわよ。」
そういって地図を道に捨ててしまった。
俺がいたら絶対に止めたのに。
というか地図なしで冒険していることを自慢してくるなんて・・・
『あえて地図を持たない』はただのバカだと思うのだが・・・
だがこの時の俺はアルテミスが地図を捨てたことなどつゆ知らず
アルテミスに先頭を任せて出発!
案の定、大変なことになった。
「あれ?なんだか同じ道を歩いている気がするけど俺の気のせいかな。」
「そうなの?ねえ、ここどこ?」
詰んだ。
完全に詰んだ。
もう素直に認めるしかない。
冒険初日に遭難した。
よりによって砂漠のど真ん中で・・・
用語解説
永久照土
永遠に陽が照っている土地。なぜかは不明。世界最大級の砂漠でもある。この土地の最奥部には謎の建造物がある。またこの砂漠で突然現れては突然消える謎の小屋があるという。また、この地には数年前まで王国が栄えていたが近年帝国に滅ぼされた。どうやら国一つを滅ぼす力を持つ魔法を帝国は所持しているらしい。




