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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第九十九話 瑠璃子の死活問題


数日後。


今日は一日座学の日。

瑠璃子は朝から講義室で頭を抱えていた。やはり居酒屋のバイトは首になったのだ。


「ルリちゃん、無愛想だけど髪の綺麗さが売りだったのによぉ、そんなんじゃ背も高けぇし男みてぇだからなぁ。」

と、店長にバッサリと言われたのだ。


確かに細身の女性で高身長百七十センチ、出るところが出ている訳でもない。

大学では男子と対等に渡り合う為に、常に意識して一回り大きめの服を着る様にし体型を目立たないようにもしていた。


『それにしても……男みてぇって……気を遣う必要ないみたいな言われ方はないよなぁ……お腹空いたな』と思った瞬間、お腹が鳴った。


前の席の男子学生が振り返ると

「朝メシ買い過ぎたから、やる」

菓子パンをニ個、瑠璃子の机の上に置いた。


「え?何これ?いらないよ!」

つき返そうとすると、後に続く様に隣の席の男子学生が、

「良かったら、これ飲む?」

牛乳瓶を差し出して来た。

「え…と、何で?」


「この前さ、実は稲垣先生に言われて髪の毛バッサリ切った瞬間を見て僕ら感動したゃったんだよね」

「は?」


「普通の女の子だったら、泣くか、笑って誤魔化すか?ってところなのに、琥原さん髪の毛切っちゃって、髪は女の子の命なのに……」

「というか、バイト首になったんだろ?」

前席の男子。


「何で知ってんの?未成年のくせに」

「君も未成年だろ?というかそんな特徴ある髪の毛の色して腰まである女が他にいるか?店の外からでも見えるよ。でも先週から違う子がいたからさ」


「僕達はさ、あの先生厳しいから、ちょっと苦手なんだけど琥原さんカッコ良かったからさ!でもその為にバイト無くなったったんじゃないかって聞いたから、もしかしてと思って……」


『こんな事もあるんだ……』と少し感動した瑠璃子だったが、そんな事はお首にも出さず


「まあ何はともあれ有難う。遠慮なくもらっとく」

瑠璃子は菓子パンに(かじ)りついた。


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