表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
76/179

第七十六話 ハガキが揃った!だけじゃないっ!

九月二十五日 木曜日。


六十枚のハガキが揃った。


途中、何らかの郵便事情で途切れても、まとめて数枚届いたりして、祐希がほぼ毎日送ってくれていたのが分かる。


何色の色鉛筆を重ねて描いたのだろう。

空の青、海の青、紫陽花の青だけでも数色の色が少しずつ違う色の組み合わせが見て取れた。


六十センチ×百四十八センチの迫力ある大きさの画面いっぱいいっぱいに描かれているのではなく白抜きの部分もありまわりがほんのりぼやけているのも、また味がある描き方だった。


『もう少しで琥原くん帰って来るんだよね』


ところがその日の午後七時ごろ電話が鳴り……

夕飯作りを終えたところで『どっちか遅くなるのかな?』と未だ帰らぬ両親のどちらかからの電話かと思い受話器を取った。


「もしもし?三枝でございますが」

薫子が応える。


「もしもしカコちゃん?」

「え!?琥原くん?え?え?」


「ただいま」

「お、おかえりなさい?今月いっぱいバイトじゃなかったの!?」

「少しだけど早く帰って来た!で、デートのお誘いなんだけど」


「デート!!」

「うん、明日会える?」

「明日?うん大丈夫」

「朝早くてもいい?」

「もちろん」


「じゃ、上池の藤棚のベンチに朝7時に」

「朝7時?上池の藤棚のベンチに?」

「うん」

「分かった!」


「それで下はジーパンにスニーカーで大丈夫なんだけど山登りに行ける様な格好で来てくれる?」

「うん」

「じゃ、また明日!」

「あ、うん、また明日」


早く帰って来てくれて嬉しいはずが、あっさり祐希に電話を切られてちょっとガッカリした薫子だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ