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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第四十九話 疾走のシンデレラは本当?


二階の薫子からは返事もない。


すると祐希が、

「あのう、少々伺いたいことがありまして……」

「何?」

「そのう……薫子さんが"疾走のシンデレラ"って呼ばれてた事があったって本当でしょうか?」


「あらやだ!その話カコから聞いたの?あなたに話したの?」

「はい、お聞きしました。でも本当なんですか?」


「高一の時ね、全く気づかなかったんだけど……多分、1、2ヶ月の間に紙袋パンパンになるくらいの手紙が入っててね……そりゃあもう驚いたのなんのって」


「たくさんですよね?」

「ちゃんと数えなかったけど……気になる?」

月子がニヤニヤして聞くと

「もし薫子さんが危険な目に遭ってたらと思うと、ちょっと」


『そっち?本当に真面目な子ね』と月子は関心しつつ

「そうよね……何もなくて良かったけど時代って変わっていくんだとも思い知らされた事でもあったわ」


「でも、そこはお母様の機転の賜物ですよね」


「え?ワタシの?」

驚く月子に

「薫子さんの高校に行ってご相談された事、髪の毛をショートカットにした上で、自転車通学をバス通学に切り換えたとお聞きしました。これだけでも十分、他人(ひと)の目を逸らせるかと……」


「あぁ、あれはたまたまね!薫子の縦巻きロールは特徴ありすぎだったし、自転車で激走してたって聞いたから怪我でもされても困るから」


「でもそれが薫子さんを守ることに繋がったのではと僕は思いました」

月子はその祐希の言葉にちょっと感動してしまった。


自身の女子高校生時代は、ラブレターを貰うと言う事は相手が本気の時のことが多く、お互いに少し意識している事もあることが当たり前だった。


ただ時代の移り変わりと高校の先生方から聞かされた内容は驚くべき実態であり、薫子がしたことが間違いでもなかった事に実はもっとガッカリしたのも確かだったからだ。


それでもその時の月子の対応は薫子を守る為に間違ってなかったと太鼓判を押されたような気持ちになって『これがユウちゃんが言ってた好青年ってことか』と思いつつ、もう少し祐希と話したい気持ちになった。


「ねぇ、本当に上がって行かない?」


もう一度祐希に尋ねた。


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