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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第四十五話 普通のデート?⑭【ワタシも告白⑤】

『モンチッチのカコちゃんも可愛かったんだろうな』と思う祐希。


祐希がそんな事を考えているとは露知らず、話を続ける薫子。


「実は私が髪の毛をモンチッチにされてる間、母は私の高校にショップ袋を持って担任と教頭先生、校長先生に会いに行ってたんです」

薫子がため息を着いた。


校長室で校長を始め教頭、担任、自分の四者面談を頼み込んだ月子は紙袋を通された応接室でテーブルの上に置く。

「思いやりのある子に育てたつもりが、こんなことをしでかしまして……」


「これは?」

担任が見て

「全部、薫子さん宛ですか?」

聞かれて月子は答えた。

「はい、自転車通学中にすれ違い様に前カゴに入れられたそうで他校の学生さんからだとは言っておりましたが、封も切らず、数ヶ月そのまま放置していた様で」


「それで何かありましたか!?」

教頭先生が驚いた様に聞き返すと月子は

「せっかくのお気持ちに応えないような子供に育ってしまって…学校の方でも何かご迷惑をお掛けしていないかと…」


一瞬、先生方は目を丸くして苦笑した。


月子は、校長先生から現在の諸事情を聞かされると、理解しがたい現実を知ることになった。

「最近は勝手に気持ちを押し付けられて、つけまわされたり、待ち伏せされたり、嫌がらせされたりの方が怖いんですよ、三枝さん」


「というと…」

「むしろ応えない方がいい時もあるんです、というのも全員が好意からと言う訳でもなく、悪意を持って呼び出して……という事例もありますので」

と教頭先生。


担任がそこで

「昨今の事情から行くと薫子さんの行動はあながち間違ってはいないんですよ、ただ、それを誰にも話してなかったところがマズイ」


「それは?……」

「もしもの時に誰も助けられないかもしれないって事です、でもまあ、何ごともないうちにお母さんが気づいたんであれば、ご家族で話し合って薫子さんに自分の身を守る方法を教えてあげて下さい」


「こういう話は集会の時などに呼びかけてはいるんですがね、学生諸君は他人事と思ってしまう様ですな」


校長に促されると月子は思いがけない話に

「はあ、わかりました。」

思い描いていた返答とは違う事に少々がっかりして(こうべ)()れた。


「というのが高校卒業式の後、当時の担任の先生から聞かされた話です」

薫子が言うと祐希は

「お母さん、何か可愛い人だね」


『でもカコちゃんにはお陰で何もなかったんだもんな』とホッとした祐希だった。



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