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100分の2の青写真《ブループロット》〜不便な時代もいいとこあるじゃんっ!!〜  作者: 優月菜


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第四十一話 普通のデート?⑩【ワタシも告白①】


潮風は気持ちいいが少し風が強くなって来た。


岩屋の稚児ヶ淵から一山越えることなく弁天橋のたもとまで、ぽんぽん船が行き来している。

祐希はそれを使って江ノ島駅の近くまで戻ろうと提案した。


「潮風が気持ちいいですね」

「そうだね」

隣り合わせで座っているも、進行方向を見ていた薫子の肩ぐらいまでの長さのくせっ毛が祐希の鼻をくすぐる。

思わず、その髪につい顔を近づけた時、薫子が振り向いた。


「……っ!」

「ごめん」

お互いの至近距離(ニアミス)に驚いて顔を背けて俯く二人だった。


「帰りにね、どうしても買い物したいんだけど鎌倉に戻ってもいいかな?」

祐希に聞かれた。

「大丈夫です」


先程の至近距離(ニアミス)を意識してしまって薫子は祐希の顔をまともに見られなかった。


江ノ電の中。

海が見える様にと車内の左側に座るも、立っている人も多くて景色すら楽しめない。

そんな時、急に、いつもの様に端席に座っている薫子が祐希に話しかけた。


「あの、私思い出したことがあって話してもいいですか?」

聞かれて祐希が頷く。


相変わらず手は繋いだままで、隣の席の奥様方がヒソヒソと"今時の人はねー"と悪口かと思うところ、"うらやましいわねー私達の頃なんて"などと笑い合っている。


そんな穏やかな時が流れる車内で薫子は祐希の方を見ながら話し始めた。


「高校生になったばかりの頃、既に受験に備える勉強もしていたんで、いつ寝ていつ起きたのか?みたいな生活を私してました。自転車通学だったんですけど毎日が遅刻ギリギリで激走して学校に行ってたんです」

「え?激走?」


驚く祐希を置き去りに薫子は続けた。


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